定禅寺通りのケヤキ並木は、絶好調だ。
青空に向かって、高く葉を繁らせ、重なりあっている。
木々の個性ある立ち姿が、豊かな陰影を生み、奥行きのある景色を作り出す。
わたしは木かげの心地よさを肌に感じながら、真っ直ぐに続く小径を歩く。
木々の間からこぼれる光のニュアンスが、この散歩を特別なものにしてくれる。
緑色に染まる空気。
木々が放つ生命力が、わたしの命に力をくれる。
木々とわたし、姿はまるで違うけれど、溶け合うように、つながっている。
あるがままを受容され、受容するうちに、バランスを取り戻し、命の自然な姿へと戻っていく。
初夏の、力強く、伸びやかな緑に心を重ねて、この道を歩いていこう。