時代は昭和48年ごろ
ゴレンジャーや仮面ライダー、ウルトラマン
がテレビで放映されていた。

近所の友達は同い年の男の子2人。
女の子男の子男の子

幼稚園に入るまでは
朝から夕方までヒーローごっこや
泥んこ遊びで真っ黒に泥だらけ

母親は「泥んこ遊び禁止びっくりマーク」と叫び
私は友達に「葉っぱだけどって遊ぼ」と

ドブ川の淵に生える雑草をとって
八百屋さんごっこをするも…
 
結局は泥だらけになり母親のカミナリ
驚き

それでも男友達と3人でつるんで
思う気ままに楽しく遊んでいた。

幼稚園に入ると急に集団行動や
社会的行動が求められるようになる

幼稚園に入ると
同い年の女子が敵となるのだびっくりマーク

奴らは言語を巧みに操り
先生に媚を売り偉そうに自分の思い通りに
ことを運ぼうとするではないか凝視

喋りが得意でない私は
思い通りにならないと怒りそれを

ボディーランゲージで表す
いわゆる力による制圧に出るのだ

ある時は髪の毛を引っ張る
ある時はツネる
激おこな場合は噛みついた真顔

そんなんで母親は菓子折りを持って謝罪しに
行くこともあったという(後に聞いた話)

やはり言語によるコミュニケーション
とは慣れが必要で訓練が大事

昭和あるある放任主義
母親のもとで育ち
会話などほとんどなく

一方的に怒られてるか
「早くご飯食べて、早く風呂入って、早く寝ろ」
と言われているだけだった。

恐怖政治だ真顔


友達も男子ばかりってのも要因。

男子は生まれつき群れで生きる能力が
女子よりも備わっているせいか

群れでいるときの意思の疎通に
言語を駆使する率が
女子よりも少なくて済む気がする。

なので幼稚園で遭遇した
リボンとかつけちゃってるキラキラ女子
園児特有の自己主張や自己弁護など

できるわけもなく
悔しい思いをしたガーン

いや、
むしろ男子チームに入れてくれてれば
こんな問題児のように
なってなかったかもしれない。

女の子男の子女の子男の子

あまりにも落ち着きがなく
目に入るもの、興味があるものに
しつこくハマってしまうところあり

ある時はツルツルの廊下でひとり
スケート遊びに興じて

すってんころりん昇天

鼻血を出してティッシュを鼻に詰めて
帰宅したり笑い




園舎まわりに生えていた雑草が
興味深くどこまで生えているかクローバー

虫やトカゲを見つけたりしてとかげ

園舎裏までぐるぐると回っていると
自分が乗るはずの園バスがすでに出発

帰りは一番最後の貸し切りとなって
園バス到着を待つ母親が謝ったりタラー

まぁ、そんな調子で
集団行動できないわけで魂が抜ける

逆に…
なんで、こう、世の中は
枠にはめたがるのか??

なんて思いも湧き上がるがタラー

当時はそんなこと理解できない幼児だったし
好きなことを好きなようにしていたかった

ただ、それだけなのだ。

幼稚園というのは社会性を
身につけるための教育第一歩である以上
仕方なかったのだろうけど。

クローバークローバークローバークローバークローバー

落ち着きがないと幼稚園の先生から
指摘された母親は

私を矯正すべくトレーニングを開始びっくりマーク

いわゆる軟禁だネガティブ

「このレコードの音楽が全部終わるまで
この部屋から出ちゃダメだからね」

六畳の部屋の真ん中に座布団一枚をしき
そこに正座させられる私。

レコードはLPレコード。
クラシック全集より一枚

私はレコードジャケットにある
マリア様の写真をずーっと眺めながら
クラシック音楽を聴き続けた

モーツァルト、チャイコフスキー
バッハ…ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ

軟禁状態になった時
寝るに限る
と身についたといっても過言ではない

しかし、この軟禁によって
私はクラシック音楽が大好きになった

オーケストラの演奏者の魂が
メロディにのって心に響く

誰も理解してくれない孤独
寄り添ってくれたのが
クラシック音楽だった。

つづく