新天地の生活いざ新天地へ……といっても服すらない。引っ越し先の中学校は私服…お金もないであろう母が服を買いに連れていってくれた。といっても1着。職場は旅館のなかいさん。寮つきの職場だった。朝の五時半に出て11時にいったん帰宅、また夕方4時に出たら夜の11時30分までは帰って来ない。そうなると実に自由。私は自由をはき違え反動で遊びだした。朝も適当に起き気が向いたら学校、誘われれば遊び優先。今までの生活が逆転してしまった。父はこの時、必死で探していたのだろうか