日本人がふれてこなかったもの | マイ・ビューティーライフ! Let’s 素適に暮らしすと!

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私からのテーマは、50歳過ぎたら人生と暮らしを見直してほしい。自分らしくいられる残りの時間は意外に少ないかも。だから、提案したい。今日からあなたは日々を過ごしながら、瞬間的な人生の気づきを大切にできる、「素・適に暮らしすと」であるように!

2024-04-29

 コロナが晴れて、ゴールデン・ウイークの初番は30度近い「夏日」で明けました。先週は、まだ10度台の寒さもあったのに、たった数日で15度近い差のある日々は、やはり体がついていけないです。

 そんな時にお勧めしたいのは、「食事量での調節」。体がついていけない=内臓やホメオスターシスの調整に時間がかかる=喫緊の代謝は消化と排泄。なので、なるべく消化の良いものを適量以下の量で食べる=空腹感を感じやすい=内臓の調整が進んでいる、と見るのです。そうすると、だるさや眠気は軽減できるし、何よりも身体が軽いので動けるから、極端な不調になりにくい訳です。

 アーユルヴェーダや東洋医学を学び実践して35年以上たつので、自分の老化の程度や衰えている部分、身体の変化日々観察しながら生きており、そのたびに客観的な判断を下したり、処方箋を考えたりしています。その代表が食事。

 

 ⇒  My obento.たけのこ&ピースご飯(左)からの、筍チャーハンへ。

 

 今年の春は目まぐるしい。桜開花でもわかるように、遅れているものと、急に早まったものが混在し、旬のモノはどうしていいかって困っているでしょう。その代表が筍。筍は4月末から5月が旬と思っていたら、4月初旬から店頭に並び、「え?もう?」。この歳になると、あと何回これ味わえるだろうか・・と思ってしまうので、仕込みが多少面倒でも頑張ります。今は、冷凍もできるし、料理道具がいろいろ便利になっているから、レパートリーが広げやすいですよね。

 先日は、シンプルにたけのこご飯を炊いて、残ったら冷凍し、数日後は焼き豚やミックスベジタブルを混ぜてチャーハンにして堪能しました。

 それにしても、藤とショウブと皐月が一遍に咲いていいのかい! 今年の気象は、世界的にクレイジーなので、何が起きるかわかりません。

 

 そんな暑さの中で、ようやく今年のアカデミー賞受賞の「オッペンハイマー」を見てきました。

「あ!あ!あ!」。原爆の父と呼ばれたオッペンハイマーの功績を描いたものですが、その導師でもあるアインシュタインと共にユダヤ系であり、彼らは早期のうちにアメリカに逃れ、その後のドイツ歴史の中での迫害を回避できた人たちです。

 日本が鎖国をして過ごした江戸時代のうちに、欧米諸国は隣接する国々への争いと牽制の為に武器を鍛え上げ、産業革命以降の科学や化学、工学、技術の発展のために、多くの天才的頭脳に学びの機会を与え、生活を保障し、しのぎを削っていたのです。

 

  平和な江戸時代の人々。この陰で、着々と原爆構想が練られていた・・。

 

 戦国時代を終え鎖国の為、海外より500年近く戦闘能力が遅れた日本は、多くの文化の花を咲かせましたが、明治維新でいきなり海外と接触すると、海外に負けじと切磋琢磨するもそれがかえって目の上のたんこぶになり、「日本人の特性」がかえって諸外国の脅威になってしまい、ヒットラーが優秀なユダヤ人を嫌ったように、日本人もまたアジアの中では一般の民まで抜きんでていることに「アジアのいけにえ」的な役割を担わされてしまった・・。

 おりしも第一次世界大戦後の第二次世界大戦は、アメリカ、ドイツ、ソ連の三つ巴が軸となり、それぞれをけん制しつつ、共闘に回った国をつぶしあう広がりでした。

 天才的な頭脳を持つ科学者は、宇宙の理を理解し、そのエネルギーを想像できる・・。そしてそのエネルギーはどうやってもたらされるかを、創造できる・・。そのようにして創られたものは莫大な費用がかかるし、その費用をかけた目的を明確にしなければ予算として扱えない、しかもそれは世界一でなくてはならない、という国家の目的に叶わなければ、実現は不可能でした。

 奇しくも、第二次世界大戦下にあって、ドイツを圧したアメリカはドイツの同盟国である日本にターゲットを絞り、アジア人という特殊性も含めてその実験台に選んだ・・。本当は、日本はもう戦う余力がなく、降伏する準備に入っていたのに・・。

 映画を見ていると、おそらく日本人であれば、誰も「げんなり」してしまうと思います。資源のない、武器や尽力等の足らない日本人が、なぜか金銭的に豊かだったアメリカを相手に戦うということの不条理さは、この映画を見るまでははっきり気づかなかったかもしれません。

 天才科学者オッペンハイマーも、大量殺りく兵器である原爆を作ったもののそれをどこにどう使うかに関しては、個人的な見解を持っていたものの、出来てしまえば使うのは国家のトップというわけで、当時の大統領だったトルーマンは、「個人的に大嫌いな日本人」の為に使え、と瞬時に許可したといいます。そして、すぐに広島、そして長崎はタイプの違うものを投下・・。結果は大成功、ただし、オッペンハイマーはなぜか共産主義者というレッテルを貼られ、その後の大敵であるロシアのスパイ扱いされて貢献者としての地位は与えられず、ひっそりと余生を過ごしたとか。これが、欧米のやりかたなんですね。

 

 我陰陽師なり。 ⇒ 陰陽師-0 は、今一つだったなあ。

 

 3時間以上のストーリーの長さと内容に、多分日本人は複雑な心境になると思います。だからでしょうか、「新ゴジラ」の映像賞や「パーフェクトデイズ」の役所広司さんが最優秀主演男優賞受賞、宮崎監督のアニメ「君たちはどう生きるか」の最優秀賞受賞など、日本人よいしょ感が否めません。戦後のぼろぼろの日本に現れた新ゴジラは、やはりアメリカそのものでしたね。

 そして今は、円安でボコボコにする? カブとかでウハウハ言っている奴は、〇〇くらえ!

 

 欧米人と日本人のDNAはおそらく相当違っていると思います。今は、だいぶ似通った思考になってきているとは思うのですが、日本語や日本文字のもつ響きや意味、カタチ、をしっかり理解すると、欧米人の考え方、感じ方とは違うことを感じるでしょう。

 日本のウタヒメ、宇多田ヒカルさんが先日自分の作風や思いをテレビで語っていましたが、海外で育ったバイリンガルであるがゆえ、日本語の意味や響き、そして文化や文学を大人になって改めて理解し、続々と新しい曲へのインスピレーションとして繋がっているということを語っていた時、彼女が幼いころから経験してきた「普通じゃない事」も含めて、彼女の明晰さがやはり宇宙へつながる感覚となり、ミュージック・チャネラーとして健在していることを観じました。

 彼女のような人は、世界でもめったに表れないと思います。だからこそ、彼女の曲やメッセージを、しっかり聞いて観てほしい。日本の誇るディーバ。グラミーとかのビジネスシーンに巻き込まれないで、と願います。

 

何色でもない花 by Hikaru Utada