棋王戦五番勝負の第4局が17日、栃木県日光市で行われ、全八冠を独占する藤井聡太竜王(21)が、挑戦者の伊藤匠七段(21)に勝ち、シリーズ3勝1持将棋(引き分け)で棋王初防衛を果たし、八冠を堅持した。

 藤井竜王はタイトル戦21連覇とし、自身の持つ最長記録を更新した。また、今回の勝利で昨年9月12日の王座戦五番勝負第2局からタイトル戦の連勝が14となり、羽生善治九段(53)と並んでいた13連勝を超え、歴代単独2位となった。

 タイトル戦の最多連勝記録は、大山康晴十五世名人が1961~62年に達成した17連勝で、藤井竜王は4月に始まる名人戦七番勝負などでこの記録を更新する可能性がある。