2017年8月2日
このような題で,マスコミで盛んに報道されている。ある雑誌社のインタビューでは「学校に行くと時間的な制約がかなり増えますので,高校進学については迷う気持ちがあります」と答えている。
ルポライターの松本博文氏は,次のように書いている。
「10代後半は頭脳が柔軟で一番棋力が伸びる時期。だからこそ藤井四段は,少しでも時間が惜しい,と考えているのではないか。藤井四段は天才中の天才です。膨大な時間を将棋に費やせば,過去の天才をはるかに凌ぐ可能性はあります。ただし学業との両立も悪いことばかりではりません。生活にメリハリが出来て時間の管理がしやすくなる。いずれにしても大事なのは彼自身の選択です」。
尚中学生でプロ棋士になった加藤・谷川・羽生・渡辺は皆高校に進学している。
プロ棋士と学業を両立させた,この度,王座戦の2回目挑戦者となり羽生善治王座と戦う中村太地六段(現在は八段)を紹介したい。
彼は早実の2年生の時にプロになり,早稲田大学の政経学部を卒業している。
早実在学時は,生徒会評議員を務め,生徒会運営に携わっていた。
早稲田大学在学中,論文コンクールで優秀な成績を収め,同大学の政治経済学術院奨学金を授与されている。現在は首都大学東京の講師を務めている。将棋界では,大盤解説やら講演等で,非常に人気がある棋士である。
棋戦で数々の実績を上げているが,更なる活躍を期待している。藤井四段の進路とあまり関係はないが,この人を早稲田マンである私としては,ぜひ紹介したかった。