2017年7月6日,帝国ホテルで標記の会が持たれた。
最近,定年で退職されたOさん,長年会長を務められていたTさんの退会,そしてついでながら今年中には会社を閉める予定の小生の送別会ということだった。
この目録刊行会は,私が29歳の時に創立されたので私が81歳になった今年は創立52年になる。
家政学図書の普及を目的に会の創立が企画され,我が社に会への参加が呼びかけられた。当時社長だった,元軍人の父は,祖父が昭和2年に創立し,月刊誌『家事裁縫』(後の『家庭科教育』)を創刊した出版社を引き継いだが,特に会社を大きくする気はなかった。ただ,昭和16年に159誌あった教育雑誌が29誌に統合され,昭和18年には14誌に統合されたにもかかわらず生き残った伝統ある雑誌を守ることだけを考えたようである。私もその遺志を後に引き継いだのである。
そんなこともあり,それまでも外部団体に所属せず粛々と仕事をしてきたので,この会への参加を断ってきた。しかし,この会を企画したお二人の再三にわたる参加の呼びかけ,そして我が社が参加しなければ,家政学目録刊行会が成り立たないからとの説得に従うことになった。確かに,当時「家政学」の文字が入った単行本だけでも10冊以上あった。当時,家政学関係書を最も多く出版していた出版社だった。その頃は家政学書の最も売れた時期だった。
結果的にはこの会に参加して大変良かった。出版会の情報は得られたし,会員社の人たちからいろいろな有意義な教えを得られた。また,全国各地への家政学関係図書フェアに参加したり,総会を兼ねた旅行などを大いに楽しむことが出来,非常に良かった。普段,粗食に甘んじている私は,この会では生まれて初めて食べる食事が多かった。この日も,初めて食べるような北京料理を頂くことが出来た。
記念品並びに多額の商品券を頂き,今後は相談役のお役を頂くことが出来た。