2012930日の文化祭で上映された孫のクラス全員で制作した映画を見た。

 題名は「私とあなた時々手裏剣」で,23分の映画である。何でこんな題名になったのかは孫も知らなかった。

 内容は学校内に現れた忍者姿の悪者と生徒との戦いで,チャンバラ場面が多い。それはクラスに2人の剣道部員がいたことによるものであろう。生徒たちは悪者を全員倒した。そこに先生が現れた。悪者の黒幕は先生だった。生徒たちは次々に倒され,最後に孫が倒された。

 その後,実際の授業画面になった。孫は教室の真ん中の席で寝ている。孫は先生に何回も呼ばれても起きない。先生に頭を本で叩かれて目を覚ました。目を覚ました途端,孫は先生に向かって「あっ,黒幕だ」と叫ぶ。そこで先生に本でまた叩かれて,教室中大笑いとなり,映画は終わる。すべて孫の夢だったのである。

 この映画制作は授業中よく眠る孫を落ちにしたものだった。したがってこの映画の主役は孫だった。

 この映画が制作された2か月後の1123日の授業参観の日の6時限目の幾何の授業の終わりの方だったが,孫はコックリコックリして今にも寝そうであった。先生に「○○大丈夫か」と言われ,しばらくしてまた「○○大丈夫か,近くの者見てやれ」と言われていたのである。やはり孫は居眠りの常習者のようである。

 映画を制作することになったら,先生は上等なビデオカメラを購入して使わせてくれたそうである。画面はピントがバッチリで綺麗であった。バック転をしたら変身する場面があったり,字幕を入れたり,音楽を入れたり,コンピューターで編集したそうであるが,中学生でもこんなものが出来るのかと感心した。制作の時間があまりなかったそうで,出来は必ずしもいいとは言えないが…。

 終わりに,総監督,撮影監督,芸術監督,照明係,小道具係,出演者などの名が出てきたが,クラスみんなで作り上げた様子が見られた。

劇中はすべて実名だったので,これを見た父兄は自分の子どもの友達をたくさん知ることが出来たであろう。 

最後にはNG場面もあった。