(月刊『家庭科教育』2002年7月号より)
昨日は,サッカーのワールドカップ一次リーグ予選の対ベルギー戦で久しぶりに大興奮した。特に2対1と日本が勝ち越した時のゴールには,大声を上げて跳び上がったのには,ワイフもあきれていた。
私が学生の頃は,六大学野球はほとんど毎週のように見に行っていたが,サッカーなど全く知らなかった。
ワイフの埼玉県の実家の近くに大宮サッカー場があり,正月3日に行くと必ず高校サッカーの全国大会をやっていたので,息子が2,3歳の頃から必ず見に行っていた。高校生とはいえ,すね毛がもじゃもじゃでまるでおやじだなと思っていたのだが,息子が高校生になって,その大宮サッカー場で全国大会の県予選の準決勝,決勝を戦うことになるとは夢にも思わなかった。
息子が県立浦和高校3年生の時には,土曜,日曜日に試合があれば必ず見に行った。試合後の監督の話で必ず出て来た印象に残っている言葉は,「集中力」と「勉強はいつでも出来る。サッカーは今しか出来ない」であった。
確かに「集中力」はサッカーで養われたかもしれない。大学受験,公認会計士受験の時でもよく遊んでいたにもかかわらず,机に向かった途端,あきれるほど集中して2階の自分の部屋で長時間勉強している姿が庭から見られた。
同学年の16人のサッカー部員のうち,現役で大学に入りたいと最初から言っていた2人を除き,14人はサッカーに全力を尽くし,みなそろって同じ駿河台予備校に通い,いわゆる一流大学に合格し,一流会社,あるいはそれに匹敵する職に就いたのも集中力,チームワークのお陰かもしれない。
それにしても,36歳になった今でもみな家族ぐるみで付き合っているスポーツで結ばれた仲間たちは実にすばらしいと思う。
彼らはみな私以上に,ワールドカップサッカーを楽しんでいることであろう。
(追記,2012年8月2日)
高校からの推薦があったとのことで,代々木予備校から授業料免除の通知があった。しかし,仲間と一緒の予備校に行きたいと息子が言ったのを知って,私の父が駿河台予備校の授業料を払ってくれた。