201269日,標記の公開講座を参観した。各学年,各クラス2時間の公開授業であった。

1時間目は,英語の授業を見たいので,孫のクラスではない11組の授業を途中まで参観した。まだ中学生になって2か月ほどであるので,そう難しい英語ではないが,すばらしい英語の授業であった。みな楽しんで(ゲーム感覚で)勉強しているようであった。ほんの基礎英語であったが,先生の英語の質問に,直ちに英語で返答していた。ほぼ全員がそれについて行っているようだった。全くすばらしい。

76歳の私が,疎開先の中学12年でこのぐらいの勉強をしていたら,東京へ出てきた中学3年から,高校,大学の英語で苦労しないで済んだのにと思った。

50年以上も前の英語の先生の発音はひどいものだったが,今の先生の英語の発音はすばらしいものだった。男の先生が教え,女の先生が,生徒の間を回って,出来ない子に助言していたので,この女教師は助手かと思ったら,2年生の授業では自分が教えていた。この女性の方が主任のようであった。

日本の英語教育を批判してきた私であったが,私が間違っていた。今の英語教育はすばらしいと認識を新たにした。

途中から孫のいるクラスに行った。国語の授業であった。友達にインタビューし,それを原稿に書く授業であった。次回,その原稿を基にスピーチをするということだった。

2時間目は数学の時間だった。数学の時間は能力別に2つのクラスに分かれて授業をしていた。授業内容にだいぶ差があったがいずれの教室でも笑いがいっぱいで楽しく勉強していた。

途中から孫のいないクラスの方に移動した。このクラスの方が国語の授業が1時間早く進んでいたので,孫のクラスで次の授業でやることになっていた友達にインタビューしたことを基にスピーチする授業をしていた。インタビューされた友達と一緒に前に出てインタビューした人がスピーチした。原稿はみな良く出来ていたし,皆の前でのスピーチも大きな声でゆっくりとされていた。そのスピーチに対する質問がほかの生徒からされ,前に出ていた二人が答えていた。スピーチの良し悪しも遠慮なくされていた。笑いが絶えなかった。

私の留学記で,アメリカの大学では英語の時間が多くスピーチの時間もあり,アメリカ人の話を聞いていると大学出かどうか分かると述べ,日本の日本語教育を批判してきたが,これも私の間違いだった。この中学生たちは立派な日本語を話せるようになるのではと思った。

先生方はみな大きな声ではっきりしゃべり,生徒が楽しく勉強出来る話術を持っていると思った。

2時間授業の後は,教科ごとに協議会なるものが持たれた。私は英語の教科に出ることにした。残念ながら始まった時には英語の先生生3人に保護者は私一人だった。途中から保護者が一人加わった。その人は高校進学のための英語の勉強はどうしたらいいかと質問されていた。私は1年生からの教科書の勉強を完璧にしていればいいのではと言ったが,先生の答えは,残念ながら名のある高校の受験のためには良い塾を選んで進んだ勉強をしなければならないのが現状であると答えていた。

今日は今の中学校の教育に対する認識を新たにされた日だった。今の中学生の将来が楽しみである。

ちなみにこの中学は東京都文京区の区立中学である。