前にも書いたのですが、僕自身まだ子供の頃に何があってこうなったのかよくわからないことがあって、それは丁度20歳の頃にある医者のところで精神分析をやってもらった結果が、実はとても酷いもので、親に対する感情はとても冷淡であるということを知らされ、病院名は書くと評判のいい誰でも知っているところだから、いい加減な検査などはないと思って結構ショックでした。


その医者もこういう結果は患者さんによってはそれこそ自死されるような人もいるらしいので慎重になるのだが、あなただったら多分大丈夫だろうと言われて教えてもらったわけです。


一言で冷淡といってもその内容がとても人格としてかなりのものであったので、そんなに僕は酷い人間なのだろうかと、今でも時々このことは思い出され、まあそりゃ精神障害者なのだから変なところはあるよなと自覚を絶えず促されるのであります。


症状というのは、一見実物としての僕を知っている人は疾患のことを言うと一様に少し驚かれる。ところが傍目にはわからない。そして言動でもなかなか確認されない心の底の闇みたいなものは、結構一生剥がれないものなのかもしれません。そういう短所を抱えながら今日も一日何とかやり過ごすのです。