自分より何かに秀でている人間には凄いなという思いと、到底届かない目標に見えたものだ。


学生時代からそれは痛感させられた。これからどうやって生きていったらいいのかとおぼろげに考え始めた高校生の頃は、勉強にしろ運動にしろ優れた同級生を眺めながら、何か違う人種なのかなと絶望感にいつもとらわれていたものです。


それだから根が卑しい人間だったので、ほんの少人数の自分より何かが劣っているところを見るとホッとしていた。こんな人間もいるのだからまだ僕にも居場所はあるのかなといつも周りを見回していたものです。


優れた人を見ると落胆し、劣った(と勝手にこちらが思い込んでいる)人を見ると優越感に浸るという、自分という人間を客観的に見る余裕もない生活がずっと続いてきました。


ここ10年ほど企業に勤めていて、そんな心配は小さくなってきたものだ。というのは特に歳をとってくると身体的に僕より劣っている人はいないのだとわかってきたからです。後は他人の後ろをくっついて出来るだけ離れないでのろのろ歩んでいくだけです。





この間実家に帰った時から母の爪を切る事になった。もう目もあまり見えにくくなってきた為、この所皮膚科で切ってもらっていたのですが、切った後はヤスリをかけてもらえないということで、僕がやる事になったのです。


これは2年前程に市役所と包括支援センターの人がやってきて介護認定やら何やら僕も交えて4人で話しをした時に、母が爪を切って欲しいと訴えてきたことに、役所の人はそれは息子さんがと言ってきたので、他人の爪など切ったことがないので即座にお断りしたのだが、とうとう取り掛かる事になったというわけです。


足の親指が水虫なので盛り上がって巻き爪になっているので、普通の爪切りではなんともできない。次回医療用の巻き爪切りがあるというので、購入して使用するつもりです。


前にも書いたが僕は心根の優しい人間でもないので、これは若い頃親不孝をしていた見返りの物事だと思いやる事にしました



。「世話」をする立場が逆転するのは仕方のないことなのでしょう。



仕事とはチームプレイで、それはお仕事をされている人は皆承知なことで、良きにつけ悪しきにつけそれに「拘束」されるわけです。


僕などそんなに能力も足りないものだから、比較的大手に所属できたのは幸運だった。福利厚生はそんなに手厚いというものではないが、まずまず待遇は普通でしょう。


障害者雇用で若い方はこんな仕事ではスキルアップは望めないとかで転職を考えておられる人もいるそうだが、僕はなんでもとにかくそんなにストレスがかからない作業を長く続けさせてもらえればそれでOKだ、ということでそんなに将来に向けて長期的展望などないので、別段今のところ契約を続けてもらえるならやれるまで頑張ろうと思っています。


僕も仕事の何処かで少しくらいは必要なパズルのピースになっているのだろうと思いたいが、現在あるゆる仕事場は人手不足でしかも障害者は法定雇用率を守らないと特に大手の企業は具合が悪いということで、それで高齢になっても契約を更新させてもらっているのが実情だと思います。