管理社会といった言葉は、いわゆるこの世の中で生きているほとんど全ての人が関わっているもので、僕もその恩恵も弊害も受けているわけです。


我ながら小狡く生きているなあと思うのは、身体の限界というところの手前の時点で仕事をセーブすることを決め込み、周りにもそれで了解をとり、日々過ごしていることです。


そうでないとこの一種閉じ込められた感のある環境で少しでもリラックスして頭を働かせ、身体を動かすことなどできない。


引きこもりの後もしばらくは布団の中が安全地帯で突拍子もない空想が毎晩の楽しみでした。その一番閉鎖した空間から逃れて広い世の中に出たつもりでも、更に広大に閉じ込められる空間があったのです。