コントロールが効かないというのなら、それでは生活の上で完全にコントロールできることは何かというと、時間やらその「完成度」などいろんな要素を振り返っても、実はほとんどなかったです。


全て一から十まで完璧なことなど何もないまま一日が進んでいくのだ。


ここは真っ直ぐ走れば最短で物事を完結できるのに、寄り道をしたり何かのアクシデントで蛇行を繰り返す。たまにうまく事が運びすぎたら、嘘のような気分になり、僕にもたまには良いことも起こるのだなと少し落ち着かない。


この間は耐えられるくらいの混乱の中にいれば、より冷静になれる時間帯が増えるといったことを書いたが、実は家の中でぼんやりしている時でも、あれをしなければなあと軽く追い詰められているところはあります。何も考えずに真にリラックスできる時間帯は寝るときだけです。


歳をとっていけば昨日やっていたことは少しずつ速度は遅くなっていき、その完成度も落ちていく。ただ日々の焦りは徐々に諦めに変わっていく。自分の達成感もほんの小さなことでも満足していく。全てが小さくなっていくと、それは世間で生きていく基準からズレていき、本当の死よりまずは社会的に僕も用なしになっていくのでしょう。