あまりにも当たり前のことだが、他人は自分とは違う。似たようなところを勝手に見つけたつもりのようでも、それは自分勝手な思い込みだ。価値観は100人いれば100通りある。

この歳になってきてようやく周りにあまり期待しなくなってきた。とはいえ仙人ではないから色んな意味での欲望がなくなったわけではなく、それらをある程度実現するにはいかにストレスを小さく抑えて自分勝手に振る舞うかと考えるようになってきた。明らかに他人に迷惑にならなければいいかなあと思うものである。

妄想のように願うのは、他人にも同じように考えてほしい、感情を共有してほしいということだが、これもそんなことはあり得ないと、「学習」した。

比較的自分のペースでできる今の仕事はまずまず順調のようだ。そして子供の頃よりは感情の揺れはほとんどなくなってきて、いい意味で感傷的ではなくなってきて、カサカサに乾いてきた。