■ターマックSL7プロ SRAM eTapはフロントシングル

そうなんです。

パワーメーターが付いてくる代わりにフロントディレーラーが省略され、そのかわりリアに10-36Tという巨大なカセットが付いてます。

 

■SRAMの欠点

 

リンク先の記事で書いた通り、レシオがワイドすぎて走りにくいんです。

14Tがないのが一番の問題ですが、じゃあ14Tがある10-30Tのカセットに交換すれば、それで済むかというと、そう単純でもありません。

そもそもフロントが46Tなのでリヤの1T刻みのレシオ変化がシマノが使っているもっと大きなフロントギヤに比べて、大きく(粗く)なってしまっていて、それも走りにくい原因の一つです。

 

これらを解決すべく、フロントダブル化を実行に移すことにしました。

 

ダブル化すれば万々歳かというと、そうでもないんです。

SRAMのフロントダブル仕様はギヤの歯数差がたったの13Tしかありません。

シマノは最大16Tもの歯数差が取れます。

つまり、SRAMはシマノに比べフロントのレシオレンジが狭く、それをカバーするためにリヤを12速にし、フロントギヤを小さくすることで、なんとか広いレシオ範囲を

実現しています。

 

弊害がもちろんあって、それは以下です。

1. フロント2枚の歯数差が少ないため、レシオがシマノより重なって効率悪い。

2. フロントギヤが小径なのでリヤ1Tあたりのレシオ変化が大きくなり走りにくい。

 (クロスレシオが原理的に実現不可能)

3. フロントギヤ2枚の歯数差が小さいため、リヤをワイドレシオにせざるを得ない。

4. フロント、リヤ共にギヤが小径なのでチェーン曲率が小さく伝達効率に悪影響。

5. フロント、リヤ共に小径なので、耐摩耗始め耐久性に悪影響。

こんなところでしょうか。

 

なぜSRAMのフロントギヤの歯数差が小さいのか?

大きくしたくても、うまく変速できず、できないんでしょう。

シマノから技術買えばいいのに…

 

というわけで、シマノが12速出したら、自転車の本質的な性能では圧倒的でしょうね。(別記事で12速の新型デュラエースのスクープを書いてます。)

 

さてSRAMイジメはこれくらいにして、本題に入りましょう。

 

 

■フロントダブル化で変更するもの

まずは、フロントの2枚のチェーンリングです。

SRAMフォースeTap用の107BCDのチェーンリングで選択可能なのは、

48−35Tと46−33Tの2種類のみ。

当然、48−35Tを選択です。

 

次にフロントディレーラーです。

2種類ありますが、ワイド仕様はグラベルバイクなどの幅広タイヤ用なので、

ノーマル仕様を選択です。

ディレーラー単体販売ではバッテリーがついてこないので、バッテリーも別途購入必要です。

 

最後にリアカセットです。

フロントダブル化とは直接関係ありませんが、よりクロスレシオにすべく、

10−30Tを選択しました。

 

以上、トータルで650ドル! たっか!!

ちなみに日本だと、103860円+税=114246円!!

アメリカの1.6倍!

日本に住んでてもアメリカから直接取り寄せた方が絶対安いでしょうね。

 

■発注

さて、これらを注文するんですが、まずは先日修理を頼んだ地元のバイクショップにメールで問い合わせました。

でも、例によって全く返答ありません。

ジェフ、会って話せば丁寧でいい人なんだけどなあ・・・

 

店に押しかけて頼もうかとも思いましたが、この程度の作業なら自分でもできるので、通販で買えるかをまず調べることにしました。

 

 

そしたら、在庫なしの店が非常に多いんです。

上記パーツ全てが揃う店は皆無。

在庫があっても残り1個とか2個とか…

これじゃジェフもパーツ手に入らなくて、返事もできなかったのかもって思いました。

 

いろいろな通販サイトを探しまくって、3箇所に注文を入れ、なんとか揃えることができました。

現在パーツの到着待ちです。

 

到着は今週末から来週初めになりそうです。

到着してもしばらく忙しくて組み替えできないかも…