■ソフトバンクユーザーの特典

アメリカ放題を利用するためにソフトバンクユーザーなんですが、副次的なメリットの一つとしてヤフープレミアム会員の雑誌や漫画などの読み放題が利用できるってものがあります。

実際にはバイシクルクラブと自炊の参考にするオレンジページをたまに見るくらいなんですが、ないよりマシです。

 

■バイシクルクラブ2月号の記事で気になるところ

ざっと見てたら気になるところがいくつかありました。

 

 

ページ順で前から順番に気になったところを書いていきます。

 

1. チューブレスタイヤのメリット(15ページ)

ブルベやってた10年くらい前にチューブレスタイヤユーザーだったジジイからすれば、最大のメリットは安全性です。

チューブ入りタイヤの場合、パンクすると急激に空気が抜けるため、走行状態によっては極めて危険な状況に陥る可能性があります。

例えば下り坂を50km/hで下っている時に前輪の空気が一気に抜けた場合など、どうなるか考えたくもありません。

チューブレスタイヤの場合、チューブ入りタイヤに比べ空気の抜け方が穏やかなため、そういった破滅的な状況になる可能性を下げられます。

転がり抵抗も重要ですが、やっぱり安全性が一番でしょ。

 

それ以外のメリットとしては、シーラント併用によるパンクリスクの低下ですね。

これもチューブ入りタイヤに比べ大きなメリットのはずなのになぜ書いてない⁇

謎です。

 

2. ディスクブレーキの音鳴り(20ページ)

音鳴りがよく効くブレーキである証拠って書いてありますが、根拠は?

音鳴りの大きさや頻度と制動力の相関性でも検証したデータがあるのでしょうか?

気にしすぎる必要ないと書いてありますが、気にしている人にとってはなんの解決策にもなってない。

対策の手がないメーカーと販売店の立場を代弁してるだけじゃないでしょうか。

 

3. ディスクブレーキのブレーキパッドの寿命との関係性(21ページ)

体重や走行距離と関係なく、速度に比例する。特に60km/h以上で消耗が激しくなると書いてあります。

いやあ、よくこんないい加減なこと書けるなあ。ほぼデマですね。

 

ディスクブレーキはブレーキパッドがディスクローターを挟み、摩擦により自転車の運動エネルギーを熱エネルギーに変換して自転車を減速しています。

体重(自転車も合わせた全体重量なので車重と書くべきですね)が重ければ運動エネルギーが大きくなるので、同じ減速度を得ようとするとパッドでローターを挟む力を増やす必要があり、発生する熱エネルギーも大きくなります。

つまり、パッドの減り方は車重が重い方が当たり前ですが増えます。

 

走行距離が増えればブレーキをかける頻度も増えるので、これまた当たり前にパッドの減り方は増えます。

 

じゃあ、60km/h以上で走ると消耗が激しくなるか?

60km/hから50km/hに10km/h分減速するのと、20km/hから10km/hに10km/h分減速するのでは前者の方が、パッド消耗が激しいんでしょうか⁇

どの速度からの10km/h分でも運動エネルギーは変わらないので、これもデマですね。

むしろ、高速の方が空気抵抗が圧倒的に多いので、同じ減速度で同じ減速幅の場合、高速の方がパッドにかかる負担は小さいと言えます。

 

4. 空気圧最適チューニング(30ページ)

イラストで空気圧が高すぎる場合と適正空気圧の場合が書いてあります。

高すぎる場合、転がり抵抗が高いとありますが、一概にそうとはいえないのではないでしょうか?

高すぎると言う表現が極めて曖昧なので、そこが逃げ道になっているのかもしれませんが、一般にスムーズな路面の場合空気圧が高い方が転がり抵抗は低いと思います。

(路面が荒れてくるとそうでもないようです。)

 

また適正空気圧を決めるのに適正最小空気圧から上げていく方法や適正最大空気圧から下げていく方法があると書かれていますが、適正最小/最大空気圧って何⁇

適正値が分からないのになぜその最小/最大値がわかるのでしょうか?

タイヤのサイドウォールに表記されている指定空気圧の最小/最大って言う意味でしょうか?

 

5. 空気圧変化によるタイヤの接地面積の変化(31ページ)

適正最大空気圧(指定最大空気圧ですね)の800kPaから200kPaずつ下げて接地面積を測定しています。(3本ローラー上でやってるのは謎です)

800kPa、600kPa、400kPaの三通りを出して、600kPa が一番良いととれるコメントが書いてあります。

600kPaを推奨するとはさすがに書いていないものの、そうミスリードを誘う表現です。

タイヤによって指定されている空気圧(サイドウォールに書かれている空気圧)はタイヤのメーカー、種類やサイズによって異なります。

例えばスペシャのターボ26Cで700〜860kPa、私の好きなコンチのGP5000の25Cクリンチャーで655〜827kPa、25Cチューブレスで552〜752kPaです。

つまり600kPa はメーカー指定空気圧レンジを外れている可能性が高い空気圧です。

 

あまり自転車に詳しくない人も読むことを想定し、、特に安全面に関わることはもっとしっかり記事を書くべきです。

 

かく言うジジイは、メーカー指定空気圧を完全に無視してめっちゃ低い設定で乗ってますけどね。

空気圧を設定した経緯はこちらにあります。

 

 

 

雑誌なんかにめくじらたてて大人げないかなとも思ったのですが、あまりにひどいなあと感じたので書いてしまいました。