◾️今まで
TIMEは昔ながらの23mm幅のタイヤをいわゆるナローリムに履いてます。
空気圧はフロント750kPa、リア770kPaにしていました。
まあフロアポンプについているゲージなのでざっくりですけどね。
◾️ターマックSL7の空気圧をいくつにすべきか?
ターマックは最新の流行に乗ったワイドリム+26mmタイヤの組み合わせです。
TIMEよりは下げられるだろうけどいくつが適値なのかがわかりません。
そこでMAVICのアプリで算出してみました。
計算条件 自転車タイプ:ロード、目標:パフォーマンス、チューブタイプ:チューブ、ウェザー:ドライ、リム幅700X21C、タイヤ幅25mm、ブレーキ:ディスク、体重:79kg、自転車重量:8.5kg
※自転車重量はスペアチューブや工具、ボトル1本入れてます。本当はもう少し重いかも。
期待したほど低くできないなあと思いつつ、一番最初の試走はこの設定で行きました。
結果は、乗り心地が悲しいことに…
ポジションあってなかったこともありましたが、この日はめちゃくちゃ疲れました。
そのあと、独断で決めたフロント650kPa、リア670kPaで乗ってました。
ちょっと乗り心地も良くなりこんなものかと思ってましたが、最近SRAMとSILCAのサイトにも空気圧計算ツールがあるのを見つけました。
SRAMはaxs.sram.comから行けますがログイン必要です。
SILCAはポンプなどのメーカーで、計算ツールはここです。
まずSRAMの方ですが、体重とバイク重量で実走行時の重量に合わせ、そのほかの値も入れて計算したら以下のようになりました。
ZIPPホイール用って書いてありますがまあ関係ないでしょう。
低い!
本当にこんな低くて大丈夫かなと思い、試しに路面の状態をウェットにしたところ、
たったそれだけでまためちゃくちゃ下がりました!
ってことはこのくらいの空気圧で乗ってもスネークバイトパンク含め問題は出ないってことですね。
次にSILCAです。
こっちはデフォルトでは簡易版しか使えませんのでメールアドレスとかを登録して、
プロバージョンを使えるようにしました。
計算条件(上から)
合計重量:88kg、サーフェスコンディション:Worn Pavement、 Measured tire width:28mm(リムに装着したときの実際のタイヤ幅です)、ホイール径:700C、Average Speed:Fast Group Ride、Weight Distribution:Road Bikes
天候条件の指定がない代わりに路面の状態指定が細かく(グラベルもいくつか指定可能)、スピードレンジもいろいろ選べます。(ただし具体的な速度は不明です)
SILCAのお勧めは、フロント535kPa、リア550kPaと三種類のツールの中で一番低い値となりました。
さて、どこまで下げるか?
◾️タイヤの指定空気圧は?
ここまできて、そういえば普通はタイヤに指定空気圧書いてあったよなと思い出し、タイヤを見てみました。すると、700〜860kPaって書いてあるじゃありませんか!!
うーん、これってもしかしてETRTO規格でタイヤサイズなどを規定するために必要な設定空気圧??
ETRTO規格見ようと思ってサイト行ったら、閲覧有料でした・・・
まあ、いいか。自己責任で。
◾️空気圧をどう決めるか?
どのツールも数値算出根拠の説明がない、ドライとウェットというだけで大きく変わるツールもあるという状況なので、正直決まったセオリーなんかないんだろうなと感じます。
(本当はあるんだろうけど、誰も定量的に証明できていない、またはしていない、公開していない)
なので、適当に決めていこうと思います。
低い空気圧のデメリットですが、
まずは一番重要な安全面でいうと、タイヤ横剛性が下がり、リムからビードが落ちやすくなる。
つまり、タイヤが外れるというリスクがあります。
これもおそらくETRTOで規定されているんではないかと思いますが、まあ、今回の調整範囲ではきっと大丈夫でしょう。そもそも鎖骨折ってからコーナーは超安全運転だし。
次のリスクは、スネークバイトによるパンクリスクですかね。
タイヤの縦バネ剛性正確なところ知らないんですが、600kPaでおおよそ180N/mmくらいと仮定、サイドウォール高さが空車で約25mmなので、ざっくり4500Nの力がかかるとスネークバイト発生となります。(ざっくりですよ、ざっくり)
道路の穴に落ちたときなどの衝撃入力でどの程度の荷重がかかるかはまったくわからないのですが、4500Nというとタイヤにかかる静的荷重の約10倍。
そんな入力が入ったらパンクがどうのこうのって言う次元じゃなくなると思うので、これも気にすることはないでしょう。(そんな力が入ったらホイール壊れますよね、きっと)
次は乗り心地とハンドリングですが、縦バネが低いほど乗り心地は良くなるのですが、あまり低いとタイヤの剛性が下がってハンドリングが悪くなるので、バランス点を探します。
最後にとても大事な転がり抵抗ですが、理想的に平滑な路面では空気圧が高いほど転がり抵抗は低いはずですが、実際の路面のような条件ではそうでもないらしいです。
そのあたりは詳しくありません。
ただ、テストの結果では600kPa前後が実際の路面でもっとも転がり抵抗が低くなるらしいです。
時間があれば自分で転がり抵抗のテストやってみるのですが、そんな時間はありません・・・
以上を考慮に入れて、どのあたりがベストか探っていきたいと思います。
◾️試走結果
MAVICベースの結果は試したので、SRAMとSILCAに近い値を試します。
とりあえず、前後とも560kPaで走ってみました。
走り出してすぐ乗り心地が良くなったことがわかりました。
これならTIMEにかなり近づいたといえます。最初のインプレでターマック乗り心地悪いって書いちゃったけど、これなら許せるレベル。まだ400kmとかのブルベには使いたくないけど。
また荒れた路面を通過したとき、以前だとお尻を浮かせショックを積極的に吸収していたんですがバイクの暴れ方が明らかに少なくなり、多少の荒れならそのままペダリングできるようになりました。
ただ、ちょっとだけリアは剛性低い感じがしたのも事実なので、もうちょっと上げてみてもいいかもです。
転がり抵抗のほうですが、しっとりとした乗り心地になったため、初めはあたかも抵抗が増えたかのように思えたのですが、実際には差がわからなかったというのが正直なところです。
というわけで、ジジイの場合、とりあえず560kPa程度でも問題なさそうだということがわかりました。
今後は下り坂なども試してベストを探っていこうと思いますが、落としどころはフロント560kPa、リア580kPaくらいかなあ・・・