かさなる視点ー日本戯曲の力ーVol.3
「マリアの首 ー幻に長崎を想う曲ー」
*会場
新国立劇場 小劇場
*作
田中千禾夫
*演出
小川絵梨子
*キャスト
鈴木杏/伊勢佳世/峯村リエ
山野史人/谷川昭一朗/斎藤直樹/亀田佳明
チョウヨンホ/西岡未央/岡崎さつき
*美術
堀尾幸男
*照明
服部基
*音楽
阿部海太郎
*音響
福澤裕之
*衣裳
中村洋一
*ヘアメイク
佐藤裕子
*演出助手
渡邊千穂
*舞台監督
澁谷壽久
*芸術監督
宮田慶子
詩の朗読のような美しい長崎弁の台詞があるかとおもえば、全く下世話なシーンもある。
物語の始まりから、これはドンとくるやつだぞ、の予感。
私の夫のおばあ様はクリスチャンで、結婚してから数回、教会に行く機会があった。
そこに祈りをささげに来ている方の、あの静かなようで、ものすごく硬い芯のような雰囲気。
そうかと思えば、常に足元がぬかるんでいるような、娼婦の空気。
長崎の原爆というテーマがベースにあり、そこから色々な方向に歪んで・伸びていく物語。
アフタートークで、女優さんや芸術監督の宮田さんがお話されていたように、非常に難解で、苦しくて、綺麗な物語でした。
ただ・・・
観るのも非常に大変な作品!!
帰ってから、2時間くらい、くーって寝ちゃった。
脳と心をフル回転させたお芝居でした