「ベルリン 天使の詩」を見てきました。ドイツの映画であるのですが、ドイツ語だけでなくフランス語、英語、トルコ語(?)に加えて日本語も出て来るので見るのは大変でした。加えて高度な内容の会話が為される箇所があり、1回見ただけでは内容の把握が困難でした。映画は大きな天使の像から翼を持つ中年男が飛び降りるモノクロの場面から始まります。映画の内容について何も知らなかったので、初っ端で少し当惑しました。次の場面もモノクロで、ベルリンに向かう飛行機の機内に飛び降りた男(翼はなし)がおり、なぜかアメリカ人俳優のピーター・フォークが乗り合わせていました(ピーター・フォークは後に重要な役割を演じます)。男はベルリンに着くともう一人の男と町を散策します。見ていると二人は周りの人に存在が気付かれないことや周りの人々の心の声が聞こえているので、二人はどうも天使のようです。二人の会話から一人は天使をやめて人間になることを希望しているようでした。二人は交通事故、図書館の様子を見て回ります。ダイムラーベンツの本社の屋上から飛び降りる男とも出会します。主人公の男はサーカスのテントで空中ブランコをする女性を見かけ、心惹かれます。サーカスは経営難により、その日の夜の公演を最期に解散することになっていました。

町では戦時下のベルリンを題材にした映画の撮影が行われており、ピーター・フォークは出演者の一人でした。撮影の合間に屋台のコーヒー屋でくつろぐピーター・フォークに男は存在に気づかれてしまいます。ピーター・フォークは元天使で、天使を見ることは出来ないが存在を感ずることができるとのこと。ピーター・フォークは自身が天使を辞めた経験を語ります。男はサーカスの最期の公演を見に行き、女に追ってライブハウスと酒場に行きます(天使なので男の存在は女に見えていません)。天使の男は女の夢の中に現れます。

翌日の朝、男は古い鎧を抱えた人間になっていました(鎧は天使と人を分ける壁を示しているのかな?)。この後は画面がカラーになります。カラーは現実の世界を表現しているのでしょう。もう一人の天使は男が人間になったことを見届けると去っていきました。男は骨董品店で鎧を500マルクで売り、服を買い揃えた後、ピーター・フォークに挨拶に行き、アドバイスをもらいます。夜、前日の酒場に行って待っていると女が現れました。

その後、男は女の曲芸のパートナーになりました。


ストーリーの予備知識が無く十分な鑑賞が出来なかったので、機会があったらまた見たいです。映画の中の会話がもう少し理解してできたらと思っています。