朝からポツポツ雨が降っていましたが、高縄山の登山口にある九川の放置された田圃にツクシを取りに出かけました。


ツクシはありません

去年の記録を見ると今日くらいがツクシ採集に好適な日のはずですが、今年はツクシがありません。人が歩いた跡があるので、取られた後なのかもしれません。

3月下旬ではアミガサタケも発生する時期なので、昨年トガリアミガサタケを採集した今治市の鈍川渓谷に行ってみました。


トガリアミガサタケがあった!

鈍川渓谷に着き、雨に濡れながら遊歩道を歩いていると、褐色の細長いキノコの頭が点々と草の間から覗かせていました。トガリアミガサタケはキノコらしくない形をしていますが、食用キノコです。早速採集しました。


トガリアミガサタケ

愛媛県で見つかるアミガサタケの多くは頭の先が尖ったトガリアミガサタケです。頭の先が丸いアミガサタケは東温市の皿ヶ嶺の風穴登山口でしか見つけたことはありません。

同上


同上

周辺を散策するとトガリアミガサタケが次々と見つかりました。去年は4本しか取れなかったので、今年は当たり年です。


今日の採集結果

家に持ち帰って数えてみると、採集できたトガリアミガサタケは18本でした。トガリアミガサタケは食用ではありますが、猛毒のモノメチルヒドラジンを生成するギロミトリンを微量含んでいるのでそのまま調理しない方が良いです。モノメチルヒドラジンは揮発性なので、トガリアミガサタケをキノコの色が抜けるまで茹でた後、煮汁を捨てることで毒抜きができます。トガリアミガサタケは茹でるとキノコの歯応えがよくなり、牛乳、生クリームやチーズを使った欧風料理に向いています。