オクラホマに居た時に撮影した写真は松山に引っ越した際に行方不明になり、私の撮った写真をお見せすることができなくて残念です。アメリカに滞在していた1999年から2001年頃はデジタルカメラが普及し始めたばかりで、アメリカでは主にフジフィルムの「写ルンです」を使っていました(アメリカのスーパーでも買えました)。仕方がないので、今回もネットで見つけた写真を使わせていただきます。


オクラホマ州立大学のあるStillwaterから15キロくらいの場所に人の住まないインガルス(Ingalls)という地区があります。


インガルス

インガルスには、ただひと気のない古ぼけたホテルや酒場の建物があるだけです。これらはインガルス戦争を記憶するために保存されている建物または新たに建てられたレプリカです。ガイドブックによると1年に1度、周辺に住む人達でゴーストタウンになる原因となったインガルス戦争の再現が行われているようです。


インガルスホテルのレプリカ

インガルスには19世紀後期頃は少ないながらも人は住んでいました。


事件前のインガルスの様子

1893年に起こった事件(インガルス戦争)により人々は町を去り、ついに人の住まないゴーストタウンになりました。

インガルスに強盗のドーリン・ダルトンのグループが滞在しているとの情報を得た連邦保安官が部下の保安官を連れて強盗団を急襲しました。壮絶な撃ち合いになり、通行人2名と保安官3名が命を落としました。強盗団は1名が射殺され、3名が負傷、逮捕されました。


ビル・ドーリン

首領の一人ビル・ドーリンは辛くも脱出に成功しましたが、3年後、保安官により射殺されました。

もう一人の首領のビル・ダルトンも脱出に成功しましたが、翌年、保安官により射殺されました。

インガルス戦争は西部におけるアウトローと保安官の最後の大規模銃撃戦とされています。銃撃戦が原因で人が去ってゴーストタウンになったとは悲しいことです。

カリフォルニアに滞在した時もゴーストタウンを見に行きました。カリフォルニアのゴーストタウンは金や銀の鉱山跡地でインガルスとはかなり様子が違います。