気温が急に下がったので、今後は山よりも下界の方がキノコ観察には有利と思い、職場周辺を散策してみました。最初に昨年の冬、エノキタケの生えたモミジバフウの切り株を見にいきました。期待はしていましたが、やはりエノキタケはありませんでした。この切り株はかなり傷んでいるので、もうエノキタケは生えないかもしれません。かわりに茶色の硬いキノコが生えていました。11月の中旬までは真っ白のキノコだったのでオシロイタケと思っていましたが、11月下旬になると急に茶色になったのでヤケイロタケだったようです。この切り株をよく見るとコフキサルノコシカケの老菌も付いていました。

昨冬のエノキタケ(2022年1月11日)

ヤケイロタケ

コフキサルノコシカケな老菌

さらに散策をつづけましたが、キノコは見つかりませんでした。そこでシイタケのホダ木を見に行きました。まず5年前に接種したホダ木を見に行きました。5年経つとホダ木はかなり傷んでおり、木組みが一部崩れていました。接種したシイタケの品種は日本キノコセンターの菌興240で、使ったホダ木はクヌギです。菌興240は平均気温が10度近くなると発生する冬春発生型の品種ですが、まだ発生は少なかったです。ただ、菌興240は大型になりやすい品種なので大きいシイタケを見つけることができました。商品になる大型のシイタケを育てるにはナメクジの食害を防ぐためにカバーをする必要があり、加えて成長させる時間も長くなるので手間がかかります。また、JAに出荷する場合は規格に適合する形にする必要があり、写真のような大きなシイタケは出荷できません。でも私は大きなシイタケの方が美味だと思っており、このシイタケは食害がなかったので持ち帰りました。

5年前に接種したホダ木

大型のシイタケ

採集したシイタケ(表)

採集したシイタケ(裏)

次に4年前に接種したホダ木を見に行きました。4年のホダ木は傷みが少なく木組みが保たれていました。シイタケの発生は少なかったですが、適度な大きさのシイタケがちらほら生えていました。

3年前からに接種したホダ木

適度な大きさのシイタケ

もう少しすると大量にシイタケが発生するかもしれません。