本来、世界は弱肉強食ではなかった? | むすび

むすび

天巫泰之

子猫の頃から一緒に育ったアヒルや鳥たち、ネズミとは成猫になっても襲わないという動画をみました。そこには弱肉強食はありませんでした。
たしか、野生ではない、ライオンやトラも子供時代からともに生活した草食動物を襲うことはないという記事もどこかで読みました。あくまでも、いちども野生として生きたことのないライオンやトラにかぎってです。

野生の獣たちは飢えて、生きていくために狩りをしています。
蜘蛛はほかの虫を捕らえて食します。
セミやカブトムシたちも地中ではミミズなどを食べています。
ですが、飢えていないときは狩りをしません。

人間のように趣味、遊びとして、象牙などを欲しての狩りはしません。
鶏、豚、牛を家畜化して、飽食を持続させるための鶏、豚、牛などを家畜することはしません。

草食動物たちは草や果実を食べますが、草や果実の実などを糞によって、各地に運び、糞は大地の肥料となり、循環しています。

ふと、思っただけのことですが、本来の世界での生き物たちは、弱肉強食ではなかったのかもしれません。なんらかの作為的なことが起きて、獣たちは肉食になり、肉食のための肉体、歯にはなっていますが、遙か昔、ともに生き、世界が循環していた、命の平和がある世界があったのかもしれません。


(了)