栄枯盛衰 | むすび

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天巫泰之

歴史をみてみれば、永遠に栄えた国も組織も、そして人もいないことがわかります。
どんなに頂点に届いて謳歌していても、いずれは降りる時がくるでしょう。

アメリカのトランプ大統領が支持者を煽って、議事堂で暴力沙汰になり、支持者と警察官が亡くなりました。トランプが大統領になったとき、投票した人たちにたいへん失望しました。それでも日本でもトランプを評価する人たちが思った以上に多くて、改めてがっかりしていましたが、今回のことで目がさめた人たちも多くいるようです。

「おごれる平氏、久しからずや」という言葉もあります。
栄枯盛衰。底でもがいている国や組織、人にはその意味で希望があります。上に向かう権利があたえられているということですから。

○雑記・エンターティメント

たいへんな苦労をされ、知恵をふりしぼってなされたはずの紅白歌合戦。たしかに観客との一体感的なものはありませんでしたが、いつもよりも心に歌と想いが届いた紅白でした。

M1は毎年、楽しみにしている番組です。
私にとってエンターティメントは「好き嫌いで決めてよい」です。
音楽や小説、映画、ドラマ、お笑いを評価、決めつけることは不毛だと思います。
人それぞれが好き嫌いで選択すればよいだけの話で、なにが漫才かという議論には答えはないと思われます。M1そのものがエンターティメント番組なのだから、ただ楽しめばよいと思います。

ただ、私にとって、とくに好きだと思ったお笑い芸人さんはいませんでした。一昨年は「ぺこぱ」さんがとてもよかったと思いました。

3年前の遺恨だとかで、いまだに仏頂面で審査員に文句をいう場面で、番組が楽しいものでなくなりました。お笑い芸人であれば、厳しい評価でもお笑いにしてしまうものなのではないかと思いました。

テレビのバラエティ番組でのトークが多い時代です。おそらく優勝はしましたが、テレビでの活躍はないのではないかと思いました。

コロナ禍で暗くなりがちな日々です。社会を明るくしてもらいたいと思います。

                (了)