1981年にたまたま八一電影制片廠(李俊監督)と北京電影制片廠(王炎監督)が、同じ同名の映画を作っています。なぜそのようないきさつになったのかは解りませんが、私が見たのは北京電影制片廠版です。

 

元々は周克芹が茅盾文学賞を受賞した長編小説《許茂和他的女児們》が原作となっています。上記の2本の映画は内容的にはほとんど同じようです。

 

文革末期(1975年)四川省西部の葫芦坝で生活していた九人姉妹の四女(四妹)許秀雲は村の幹部の前夫から一旦離縁され、その後復縁要望がありそれを断ると、今度は前夫に亡くなった長女の夫(大姐夫)との嘘の関係を広められてしまいます。

 

そのため父親である許茂から不倫をしていると疑われ、許秀雲は思い余って自殺を試みます。しかし、文革の見直しのために村にやってきていた工作組の顔組長がその疑いを晴らし、許秀雲は人生に改めて希望を持ちます。

 

父親には娘が九人もいるのですが、話がややこしいのではしょってしまいました。四女役の李秀明以外に、劉暁慶や張金玲などの女優さん達も熱演していました。