うちの蔵を掃除していると、劇団民藝が1981年から1982年に上演した曹禺の現代話劇「日の出」のパンフレットを見つけました。

 

 

大阪では1982年3月16日から20日の間、厚生年金会館中ホールで上演されているので、そのうちのどこかでチュー太郎は見に行っています。

 

 

訳・演出は内山鶉(うちやま・じゅん)さんとなっていますが、翻訳もされていることを見ると内山完造さんの親戚の方でしょうか。

 

 

ちなみに主役の陳白露(チェン・バイルー)は真野響子さんが演じておられました。元は純真な地方出身の娘だったのに、今では天津のホテルに住む高級娼婦の役柄を見事演じておられました。

 

中国の現代話劇の中で、日本で上演してもそれなりに集客でき(魅力があり)、それなりに理解される(普遍性を持つ)戯曲と言えば、「日の出」くらいしかないのが実情です。また曹禺の《日出》が上演されるのをぜひとも見てみたいものです。

 

もう一つおまけに見つけたのが、1979年に大学の語劇祭で曹禺の《日出》が上演された時のパンフレットです。当時は文化大革命が終了してすぐの頃、三中全会の次の年であり、農村から帰ってきたばかりの老作家達が解放前に書いた作品が人民文学出版社から徐々に再版されるようになった時期です。

 

 

出演者の名前は伏せましたが、若き日のF先生と将来の奥さんの名前も載っていました。今年3月に大学を退官されたA先生は、外国語劇を通じた語学教育に熱心に取り組んでおられましたが、ご本人に40年前のパンフレットを観ていただく機会を逸し、とても残念に思います。

 

 

いつか「中国現代文学を語ろう会」で曹禺の《日出》を取り上げてみたいと思っています。