老舎が原作の小説《我這一輩子》を映画化した作品。小説を読んだ時はさらっと読み終わってしまったのですが、今回監督以外に主演男優も担当した石揮の演技はとても自然で交換が持てました。

 

この映画は、一人の平平凡凡とした巡査の目を通して、清朝の崩壊から解放までの50年間の社会の底辺の様子を描いています。清朝が崩壊した後に仕事にありつこうと思えば、字が読めない人は車引きくらいしか、字が少しでも読める人は巡査ぐらいしか仕事がなかったとのこと。しかも巡査になっても1か月の給料は銀貨6枚(6元)しかもらえませんでした。

 

60歳を過ぎた主人公でしたが、あることがきっかけで巡査の仕事を首になり、冬の寒空に雪道の上で死んでいきます。