1935年に聯華影業公司が制作した白黒の無声映画。

 

女学校の教師をする母(張潔)には、二人の娘がいました。姉の張蘭(阮玲玉)は陳佐(鄭君里)から結婚を申し込まれましたが、妹の張桃(林楚楚)から、陳佐と結婚できなければ自分は死ぬと言われ、恋人を譲ってしまいます。

 

そして、妹は姉が上海の学校に行くのであれば、私も行くと強引に主張し、夫になけなしの財産を吐き出させます。一方妹は上海でお金持ちで、格好いいボーイフレンドを見つけ、自由気ままな生活を楽しみます。

 

姉は地方から来た苦学生として一生懸命勉強に励みますが、同級生たちからは疎まれ、妹のボーイフレンドとの関係をでっち上げられ、辱められます。(この点は阮玲玉の実生活を思い出させます)

 

1934年2月に蒋介石が南昌で始めた社会風紀改革の新運動と関連してこの映画が制作されましたが、妹である張桃の突然の心変わりの理由と推移が十分描かれていなかったのはとても残念です。

 

この映画を観て、阮玲玉はやっぱり大女優だと改めて実感しました。