香港から台湾市場向けのDVDディスクが到着しましたので、早速繁体字の字幕で《蘭心大劇院》を鑑賞しました。この映画は娄燁監督が《風中有朵雨做的雲》に継いで撮影した映画です。

 

1941年の秋から冬にかけて、有名女優の于菫(鞏俐)は、昔の恋人譚納(マーク・チャオ)がプロデュースする新劇「礼拝六の小説」に出演するため上海に戻ってきます。彼女がなぜ危険な上海になぜ戻ってきたのか、地元のマスメディアだけでなく各国の特務機関が注目します。当時「孤島」と言われた上海で一人の女性の運命が時代の流れに翻弄されるとともに、多くの背景多くの思いが積み重なり敵と味方が入り乱れ、結局誰が味方で誰が敵か解らなくなります。しかし皆さんご承知のように、この年の12月7日上海は運命の一日を迎えます。

 

カラーでなく白黒で撮影されているため、観客は情報量が少ない分自分の想像力を働かせられる余地が多くなります。また、画面一面に真っ赤な血がほとばしるのを見なくて済むので少々気が楽です。(^-^;)

 

(写真はBAIDU百科からお借りしています)