《天浴》は中国系米国人作家である严歌苓が書いた同名の短編小説を基に、1998年陈冲が監督して製作された文革を題材にした映画。

 

文化大革命の後期、都市に住む知識青年である文秀は、チベット族の金さんと放牧について学ぶため農村に下放されます。

 

時が経つにつれ一緒に下放してきた同級生達は、両親がコネを使ってどんどん家に戻っていきますが、文秀はそのような家族がいないのか、自分の体を使って党幹部に取り入り町に帰ろうと努力します。

 

しかし、結果は誰も文秀を助けてやらず、彼女の体を目当てに来るだけでした。

 

(彼女の家族は文化大革命で死に絶えて、コネを使ってでも何とか彼女を助けてやることが出来なかったのでしょうか。チュー太郎の疑問です。)

 

その結果何が起こるかは、映画を観れば解ります。

 

この映画は中国の法律を犯して撮影され、海外の映画祭に許可を得ず出品されたと批判され、陈冲は3年間映画の撮影が禁止されました。

 

とは言っても、陈冲は「自分は名前を貸しただけで、自分は本当の監督じゃない」と主張したりしているので、何がどうなっているのか良く解りません。

 

少なくとも文革を描いた問題作であることは確かです。