見てきました。ヤジは全く飛ばずでした。私は途中で気持ち悪くなり、帰りたくなりました。こんな宝塚は初めてでした。


宙組の応援ではなく、きちんと追悼があるのかを見届けたくチケットを取りました。今朝は気持ちがキキ寄りになり9カ月ぶりの再開を思うだけで泣けてきたのですが、


劇場に到着、先ず、残念だったのは献花台なし。


そして、舞台は大音量でがなり続ける宝塚メドレー。バカうるさい観客の拍手、何事もなかったかのような演者の満面の笑顔、踊る指揮者・塩田さんの過剰な動き、全てが鬱陶しく思え、偏狭な団体の集会にいるような気持ちに苛まれ、途中から観劇を後悔してしまいました。


開演前に理事長が出てきて「宙組は公演延期や演目変更でご迷惑をおかけしました(会場大拍手)この演目は宝塚の名作を綴った作品で(意訳)」~と、簡単に、噛みまくりでの挨拶もありました。ご遺族のご意思かもですが、お悔やみの言葉は一切なく、黙祷もなし。大切な事なのに。

終演の松風と芹香も似たような手短な挨拶。「宙組は公演中止や作品変更でご迷惑をおかけし、沢山のお言葉に感謝する(意訳)」と、追悼の言葉なし。カーテンコールは二度。客席の拍手がうるさ過ぎて、盲目的過ぎて、客席の熱量も不気味なほどでした。

宝塚は役者を下級生の頃から見て、だんだんと成長していくのも楽しむという類いなので、どうしても、舞台裏の事を切り離しては鑑賞できず、やはり、宙組は私には楽しめない舞台になってしまいました。

斎藤、爆音のギラギラで押しまくるのは、ヤジが飛ばないような仕掛け。松風と天彩と誰か(憔悴していて不明)が笑顔で銀橋を渡る光景が特に不気味。コンプラ違反者が処分されないまま舞台の核を占める。倫理的に問題ある舞台だと思いました。開演前に弔意を示すべきだったと何度も思いました。


拍手したいと思えたのは事件前から休演しておられた亜音のパレードの三人降りのところだけでした。やはり、宙組には勿体ない逸材。元気そうで安心しました。


幕開け、芹香が大階段に立ち、周りはフランス国旗の青白赤の大風呂敷が階段全面を覆っていて、布がごそごそ動くのが不気味で、風呂敷の下に組子がいたら息苦しそうで嫌だと思っていたら、やはり、風呂敷がハケたら大勢の組子が階段でうごめいていました。自由平等博愛と言いつつ抑圧している恐怖政治の光景。色々示唆に富んで気味悪い幕開けでした。

配信料も薄っぺらいプログラムも通常公演と同じ値段💦。

理事長、組子の両方へ大拍手でしたが、これで世間に許されたと勘違いするな、と思いながら劇場を後にしました。







プログラムに斎藤の作者言は無しでした。