花組「アルカンシェル」千秋楽、おめでとうございました。当日、私は開演前に歌劇の殿堂の特別展を見納めし、公演は配信を見ました。良かったです。柚香光展の写真を貼っておきますね。ファンの方々の尊い白い服にも感動しました。

本公演はやはり号泣でした。公演を重ねる毎に花組メンバーの演技が熟成されて、逆にこの作品の脚本と演出の弱さが更に露呈するのではと危惧していたのですが涙々の感動舞台でした。

楽曲が力強く、バックステージ物なのでシアターゴーアーには胸に響く台詞は多いと思うし、数あるダンス場面の見応えも素晴らしい。脚本の最後の勝利感が弱いなど全体的に薄い物語ですが役者を楽しむショーとして見るのもお薦めと思っています。

久々に見て驚いたのはコーラスの厚み。そして退団される方々の美しさと完璧な仕上がりぶり。悔やんでも仕方ないのですが、やはり今のメンバーで「エリザ」が見たかったと思いました。今の花組の実力なら充分以上に公演可能だと思いました。

柚香トート、星風エリザ、永久輝フランツ、聖乃ルキーニ、帆純ルドルフ。柚香さんと帆純さんの超妖艶な「闇広」の上演機会を逃した劇団の失策が残念至極。今からでもスカステでも良いので企画して貰えればと思いました。

そんな事も思いながら本公演を終えてのサヨナラショー。勿論、感激感動。生で観られた方々が羨ましい限り。いつも思うのですが、サヨナラショーは全日程でやって貰いたいですね。

「はいからさんが通る」から3曲。柚香さんの思い入れの強さも感じました。早霧さんの剣心、明日海さんのエドガーに続いて、柚香さんの伊集院は外海で演じられる当たり役。是非実現を、ですね。

星風さんの「アナスタシア」も外海で実現して頂ければ宝塚ファンとして誇らしい限り。彼女は退団挨拶でもパワハラ組の事にも触れて彼女も舞台人として成長を遂げたと感嘆しました。

私は「バロックロック」を溺愛している一人なので伴奏が流れた瞬間から号泣でした。そして、何より柚香さんへのお花渡しに水美さんの登場に泣きました。素晴らしい演出に感謝です。

「アルカンシェル」のナチスの描き方について、そろそろ私見が纏まりかけてきたので次には書きたいと思っています。今週末の月組開幕までに出来れば良いのですが。

それにしても、幸福感に溢れた一日で、関係の方々には大感謝です。本当にありがとうございました。また、東京公演も楽しみにさせて頂きます。チケット、降って来ないかな😀。