午前十時の映画祭が10年目の今年で終わるそうで、「風と共に去りぬ」を映画館の大スクリーンで見られるのはこれで最後と思い、どうにか最終日に駆け込むことができました🎉。やはり、小さな画面で見るのとは大違い。迫力があって、見応え充分で改めて素晴らしい作品だと圧倒されました。
 
 今では殆どの映画のDVDが格安で売られているとは言え、この作品のDVDがダイソーで一部二部の二枚で100円で売られていたり、奴隷制度の差別的な描写が云々とか、スカーレットが悪女すぎて…など、作品の評価が下降線を辿っている風潮がこの作品を昔から愛する自分としては悔しいに近い感覚で、天界から水野晴郎さんに降臨頂いて何でこの作品の凄さがわからないのだろうかと論じて欲しいばかりです。

 子供の頃に近所の名画座で見て以来、40年ぶりに映画館で見た感想は改めて書きたいと思うのですが、この40年で映画少年からシアターゴーアーに変貌した私はこの作品を舞台化した宝塚のことが時折頭によぎりながらの映画観賞にもなりました。

 宝塚版の「風と共に去りぬ」は昭和52年、1977年に月組により初演され、2015年の轟さんと龍さんのバージョンがバトラー編とスカーレット編を合体させた脚本としては集大成という位置付けなのは周知の通りですが、今回、映画を見て、いやいや、この最終バージョンにない場面があるのを懐かしく思いだしました。スカーレットとレットの新婚旅行の場面です。

 二人はニューオーリンズに新婚旅行に出掛け、ここで蒸気船が登場するのですが、この蒸気船での新婚旅行の場面が麻実さんと遥くららさんのバージョンにだけあったのを思い出しました。

 昔のバトラー編は一幕ラストでスカーレットが「嘘をついても盗みをしても人殺しをしてもこのタラを守り抜きます、そのためならバトラーと結婚することもいといません」と神に誓い、二幕は最初から結婚済で、麻実さんと遥さんのバージョンの二幕冒頭はにぎやかな蒸気船での新婚旅行の場面でした。この表紙がこの場面の写真です。


 因みに次の平みちさんのバージョンからは二幕冒頭は荒廃したタラでのアシュレイの「あーこれは夢か幻か~」の独唱に変更され、二人の結婚は後ろ倒しになっているのも周知の通りです。

 思えば、今では安売りされている感もある「風と共に去りぬ」は宝塚の最近の舞台は全公演がDVD化されていて、それを思えば、麻実さんのバージョンも記録映像でも構わないので販売して欲しいものです。

 一幕冒頭、麻実さんのバトラーの銀橋渡りを初めて見た時の衝撃と衝動は今でも忘れられません。この演出も麻実さんのバージョンが初めてでしたよね。今でも私の中での宝塚でのバトラーは麻実さんであり、スカーレットは遥さんです。

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