中々の当たり‼️でした。観劇後に幸せな気持ちになる楽しい作品でした。初日に当日券に並びました。8時の段階で20名ほど。発売開始の10時の時点で座席券は完売せず、久しぶりに立ち見券の発売に至らないかなと思っていたのですが、お昼前に座席券が完売し、立ち見券をゲットできました。

 開演前のロビーにはウィーンからの来客の姿も見えてとても華やかでした。久しぶりに植田紳爾先生のお姿も拝見しました。とてもお元気そうで何よりでした。自動ピアノが奏でる挿入曲も軽快で、期待に胸が膨らんでいきました。

※ここからネタばれになります。




 幕開きは風間さん以上の方々の写真を駆使したコミカルな映像を映写しての序曲。一幕は一時間でした。実はこの時点での感想は何か物足らずでした。

 物語はヒロインが主人公の親が経営するオーストラリアのホテルにお忍びで泊まりに来るところから始まるコメディ。メイン装置となるホテルのロビーに大勢の人が沸いてくる流れを始めとして、全体的なミュージカルな作りは心地良かったのですが、これという心に響くエピソードがなくて、一幕終わりも主役二人の外出が市民に見つかって逃げる…という程度で、話の筋を楽しむ作品ではないみたい…と錯覚していたのでした。ただ、幕間にロビーで談笑するウィーンの方々は楽しそうだったので安心しました。


 
 幕間の秒読み映写はとても凝ってました。そして、二幕開演。二幕は二時間半。ここからの出来がすこぶる良くて驚きました。完全に前言撤回の心境でした。

 二幕は所謂、ボーイミーツガール型に多い予定調和のハッピーエンドなのですが、生きることに最も必要なのは愛という、とても宝塚らしく、ほっこりする大切なテーマが様々なエピソードから分りやすく明確に伝わり、大きな感動を期待すると少々肩透かしですが、何度もウルっとさせられました。大団円に向けて珠城さんを中心とした月組メンバーのチームワークの良さが感じられるのも良かったです。あと、佳曲が多いのもとても魅力的でした。




 主役の珠城さんは今回もいい人でした。いい人については正に円熟芸で、初日から完成度が高くて、安心して見られました。容姿もすっきりされたようで、動きに軽快さがありました。


 美園さんは外海のミュージカル女優的な巧い歌い方で作品のミュージカル度を抜群に高めておられました。愛すべきキャラとその対極を嫌みなく行き来し得ていたのも見事でした。


 月城さんはキザな悪役で、休演明けながら声も出てて良かった…と油断していたら、フィナーレの主題歌の歌手がめちゃくちゃカッコ良くて圧巻でした。余りの眩しさに銀橋横からセリ上がった来た時に拍手をするのを忘れてしまったほどです。


 鳳月さん、暁さん、風間さんの三名が客席の笑いを上手くとっていて絶妙でした。鳳月さんと海乃さんの夫婦はダンディー&美人ペアで、お二人ともにミュージカル的な華やぎもあって見惚れました。暁さんと風間さんの最後の展開も微笑ましかったです。暁さんには結構な大ナンバーがありました。風間さんはちょこちょこ走り回るような役で、お二人共にちょっといい加減な感じもとても巧かったです。

 新公で風間さんが演じる光月さんの役が大きくて驚きました。ウィーン版は伝説的な人気大女優がやっておられるとも聞きました。風間さんが新人公演でこの役にキャスティングされた意味や意義がわかる大役でしたが、それでも、風間さんにはこの主役の名曲の数々を歌って欲しいと願ってやみません。



 齋藤先生の演出はギラギラと華やかを履き違えている感じがしました。ネットで見たウィーン版にも電飾がありますが、ここまで安っぽくなくて、舞台奥のスクリーンに独唱している人の写真を投射していたのも登場人物の扮装ながら、実際は演じている月組メンバーの投影に見えて、私は何度も現実に戻された気がしました。そして、フィナーレナンバーもウィーン作品なのにラテン系が占めていたのにも疑問でしたが、この辺りの不具合を月組メンバーが上手くフォローして楽しませて頂いたように思いました。

 珠城さんの初日挨拶は彼女らしく真面目でした。作品の実質的な上演時間が三時間を超えていて、翌日から少しカットが入ったかもです。終演後に出待ちをしたのですが、一時間経ってもどなたも出て来られずでした。ウィーンの方々との初日パーティーだったのかも知れません。植田先生もご出席されたのかもですね(理事長を務められたのは1996年エリザベート初演時~2004年ですからね)。






おまけ
開演5日前(花組千秋楽日)の楽屋口です。ウィーン版のスタッフの方々の和やかなご様子。あとで調べたら著名な方々ばかりで拝見できて光栄です。



更におまけ
一般前売発売開始頃(8月末)の阪急梅田駅の光景。