「卓球が伸びるとき」(河野満選手から学ぶ)
新しい技術を身につける
選手が伸びるときは、なんといっても
・「やる気」があるときだ。
・目標があるときも伸びる。
・自信を持ったときも伸びる。
・1つの技術を身につけたときも、グッと伸びる。
「オールフォアの卓球からバックハンドを使った卓球へ」
(出典:「卓球王国Web」より)
私(河野満選手)は大学1年のときは、オールフォアで動き回る卓球をしていた。
全日本ベスト16の壁を破るには、どうしてもバンクハンドが振れなくてはダメだと思った。
ヨーロッパのドライブに対しても、バックハンドはどうしても必要な技術だった。
バックハンドがマスターできれば、必ず全日本でベスト4に入れると信じていた。
バックハンドがマスターできれば、もっと強くなれるんだ。と自分に言い聞かせた。
バックハンドの練習を初めて約10ヶ月、やっと全日本選手権でその成果が出た。とうとうベスト4に入った。そして、ついに世界選手権の代表をつかんだ。
ここまでくるには、今まで試合で勝てなかったこと、苦しかったこと、悩んだこと、すべてが必要だったのだと思う。
そして、代表合宿で練習する度に、バックハンドに磨きがかかっていった。苦しかった10ヶ月の練習があったからこそだと思う。
私は、バックハンドをマスターしたとき、そのときがいちばん伸びたときだと思う。
新しい技術を練習している過程では、なかなか試合に勝てない。ちょっと練習したくらいで勝てるほど甘くはない。試合で使うのも怖い。いくら練習で出来ても、試合に使えなければ何にもならない。
卓球の場合、ほとんど毎月といっていいくらい試合がある。1つの技術を身につけようと思ったら、その試合の全部に勝とうと思うことは難しい。目先の試合をすてる気持ち(負けてもいいから今練習している技術を使ってみようという気持ち)でいなくてはだめだと思う。
1年先(または、2、3年先)のことに目標をおいて、目先の試合をすてられるか、捨てられないかが、大きな違いになる。
私の場合、オールフォアの卓球から、バックハンドを使った卓球をマスターするのに、半年かかるか、1年かかるか、2年かかるか、何年かかるかわからなかった。
それはやってみなければわからない。しかし、それをマスターできれば、今よりもっと強くなることはわかっている。その場合、負けが続くかもしれない。辛抱しきれなくてやめるか、無理だと思ってやめるか、それとも出来るまで頑張るか、そこが勝負だ。
2ヶ月や3ヶ月ぐらいやってやめるなら、やらない方がいい。1つの技術をマスターするのに、最低半年はかかる。そのことをよく頭に入れて取組むことが大切だ。
もし、君が万年2回戦ボーイ、3回戦ガールだとしたら、目先のことにとらわれず、ここで一大決心をして、新しい技術を身につけるべきだ。
きっと、その壁は破れるに違いない。
●私的感想
私の場合、新しい技術を、身につける時間がない?
新しい技術?強いて言うなら、バックハンドか裏面打ちだろうか?
「写真でみる世界制覇への技術と戦略」
昭和54年8月1日初版発行
著者:河野 満
発行所:ヤマト卓球株式会社
●河野 満選手のプロフィール
河野 満選手は、1977年世界シングルスチャンピオンで私の学生時代の憧れの選手でした。世界卓球史上最も完成したペン表速攻選手。
ラケット面を伏せるフォアハンドのテイクバックやひじ締め式のショート&バックハンド強打、台上の逆モーションなど現代卓球でも十分通用する技術を持っていました。

