ペン表卓球への道

ペン表卓球への道

大阪市在住のサラリーマンです。趣味は、卓球、読書などです。大学時代までやっていた卓球を再開しました。現在、卓球練習を週1回2時間、試合を月2回のペースでやってます。

 詩(自作)「卓球という名の、小さな宇宙」(たかが卓球、されど卓球!)と谷川俊太郎氏の詩「ピンポン」の紹介。



1. 「卓球という名の、小さな宇宙」

  (たかが卓球、されど卓球!)



たかが卓球だろう、

そんなふうに言ってみる。

白い球が転がろうが、弾もうが、

世界は何ひとつ変わりはしないと。


だけど、打ち返すたびに胸が鳴る。

小さな台の上で、

自分の弱さと向き合う音がする。


気づけば、

たかがと思っていたその球が、

今日の悔しさを跳ね返し、

明日の自分を連れてくる。


汗が床に落ちるたび、

心のどこかに灯りがともる。

負けても、折れても、

またラケットを握りたくなる。


そうしていつしか、

たかが卓球は、されど卓球へ変わる。

小さな球の軌道に、

大きな夢が乗りはじめる。


最後に残るのは、

白い光のような希望だけ。

卓球台の向こう側には、

まだ見ぬ未来が跳ねている。



 (AI・Geminiにて作成)




2. 谷川俊太郎氏の詩「ピンポン」の紹介



硬くて白く小さな球が


人と人との間をゆききする


それで勝負が決まるのだ


ピン! ポン!


それで勝負は決まるのだ


頑なに打ち返し


ピン ポン


一刻も心許さず


ピンポン


もはやたわむれているのではない


これも戦いー


何故か可笑しく


何故か淋しい


地球の光景だ




詩集「空の青さをみつめていると」(谷川俊太郎)より



●谷川俊太郎氏の 「ピンポン」の核心にあるもの


一言でいえば、日常のリズムが世界のリズムへと広がっていく詩。


卓球の「ピン」「ポン」という単純な音の反復が、

・人間の呼吸

・時間の流れ

・世界の鼓動

へとつながっていくように読める。


つまり、小さな音が大きな宇宙へと開いていく構造がある。



●解釈のポイント


・日常の音

卓球の音は、誰もが知っている身近で軽い音。

その“軽さ”が、詩の入り口として機能している。


・反復のリズム

「ピン」「ポン」という往復運動は、

心臓の鼓動、呼吸、昼夜のサイクルなど、

世界の根源的なリズムを象徴している。


・主体の消失と拡大

卓球をしている“誰か”が、

だんだんと詩の中で溶けていき、

音だけが世界に響くようになる。

これは谷川俊太郎氏がよく使う手法で、

個人から世界へ、世界から無へという広がりを感じさせる。


・遊びの哲学

卓球という“遊び”が、

ただの遊びを超えて、

存在そのもののリズムを示すメタファーになっている。



○谷川俊太郎

1931年12月、東京生まれ。詩人。17歳の頃から詩を書きはじめる。52年に第1詩集「二十億光年の孤独」を刊行。鋭い感性と清冽な言葉でつづられた作品は、鮮烈な衝撃を与えた。現在も、翻訳、戯曲、絵本、作詞などジャンルを超えて精力的に活躍を続けており、その作品は世代を超えて愛されている。2024年11月13日ご逝去。