こんばんは、エイナです。
大人になると、
だんだん「素の自分」で生きる時間が減っていく。
仕事では仕事用の自分。
子どもの前では、ちゃんとした親の自分。
恋人の前では、嫌われたくなくて気を遣う自分。
気づけば、
一番長く使っているのは
“外向けの顔”。
この「外に向けた顔」を、
心理学ではペルソナと呼ぶ。
ペルソナとは、
社会で生きるために身につけた
“外用の顔”。
今夜は、そのペルソナの話。
社会で生きるための振る舞い
たとえば職場で、
こんなことはないかしら。
本当は納得していなくても
「分かりました」と言う。
本当は限界でも
「大丈夫です」と返す。
腹が立っていても
冷静なフリをする。
私たちは集団で生活する生き物。
だから、
「素のまま」で関わると、危ういの。
思ったことを全部言う。
怒ったら全部出す。
不安も弱さもそのまま出す。
これを続けるとどうなるか。
・面倒な人扱いされる
・信用されない
・仕事も回ってこない
・居場所がなくなる
だから人は学んだ。
「ここでは、こう振る舞えば安全」
「この顔なら、受け入れてもらえる」
こうして身につけた
生き延びるための振る舞い。
それが、ペルソナ。
ペルソナは性格ではない
ペルソナは“性格”じゃない。
かなり高度な戦略なの。
相手を読む。
場の空気を和らげる。
期待されている役割を察知する。
衝突を避ける。
これを、ほぼ無意識でやっている。
だから
ペルソナを持つ=偽り
ではない。
私たちは、
人間社会を円滑に回すために
ペルソナを使っているだけ。
ペルソナを「自分」だと思い込んだ人たち
問題は、ここから。
ペルソナを使っていることを、
忘れてしまったとき。
たとえば――
・「私はいつも明るい人だから」と言いながら、
一人になると何もしたくなくなる人
・「弱音を吐かないのが私」と思い込み、
限界まで誰にも頼れない人
・「ちゃんとしてる自分が本当の私」と信じて、
感情が動かなくなっている人
・「周りからの評価=自分の価値」になってしまい、褒められないと不安で仕方ない人
こういう人ほど、
自分の違和感に気づきにくい。
なぜなら
“うまくやれている”から。
ペルソナが緩む瞬間
夜の仕事をしていると、
この瞬間を何度も目にするわ。
お客さまは
“強い男の顔”で店に入ってくる。
仕事ができる男。
金を持っている男。
余裕のある男。
でも、お酒が進むと、
その顔が少しずつ崩れていく。
愚痴がこぼれる。
弱音が出る。
本音が、ぽろっと落ちる。
あれは、
ペルソナが外れた瞬間。
本人が思っている以上に、
人は「仮の顔」で生きている。
危険なのは、脱げないこと
問題は、
ペルソナを持つことじゃない。
問題になるのは――
・脱ぐ場所がないこと
・脱いだ自分を、誰にも見せたことがないこと
・脱いだら嫌われると信じていること
この状態が続くと、
心は静かにすり減っていく。
そして
“仮の顔”を本物だと思い込んだとき、
人生はペルソナに飲み込まれていく。
ちゃんとしてきた人ほど、危うい理由
そして、
「ちゃんとしてる人」ほど、
この罠にハマりやすいの。
ちゃんとしてきたからこそ
今の居場所があるから。
でも、心は正直。
本当の自分と
外で使う自分の距離が広がりすぎると、
人は静かに摩耗していく。
ペルソナとの、正しい距離
覚えておいてほしい。
ペルソナは、
あなたを守るための道具として機能している。
でもそれが
「自分そのもの」
になった瞬間、
あなたは少しずつ、削られていく。
無理に脱がなくていい。
壊さなくていい。
ただ、
「これは外用の顔だな」
そう気づくだけでいい。
それだけで、
心は少し軽くなるはず。
仮面と素顔のあいだで
人は、
何枚もの顔を使い分けながら生きている。
それはもう、社会で生きる以上、
避けられない。
だから人は、
ペルソナという仮面を作った。
生き延びるために。
でも――
一枚も素顔がない人生は、
静かに、
“あなた”を失わせる。
じゃあ、
素顔って何?
本当の私とは?
どうやって気づけばいいのか。
次回は、
そこを一緒に見ていこうと思うわ。







