何故かガラにもなく美術館巡りです。どうしたん?

いくらヒマとは言え・・。

 

大阪中之島美術館「モネ・連作の情景」展。

平日ながらそこそこに混雑しております。

しかしながら、一部の作品は撮影可となっており有り難い。

 

印象派の巨匠として知られるモネですが、今回は連作も取り上げているようです。

 

<ウオータールー橋、曇り 1900年>

 

<ウオータールー橋、日没 1904年>

自然の情景と光が織りなす色彩を追求した画家。

これ以上はド素人が関わるのは省略しますが、

この絵は日没の情景というよりは、まさに白内障の光景ですね。

 

60代後半から白内障が進行し非常に大きなハンディキャップを

負うことになったのには大いに同情します。

なにせゾンちゃんも白内障の手術の経験者ですから。

 

<水連、柳の反影 1916年>

1840年生まれ。ずっと手術から逃げ回っていたものの、

失明に近い状態に至って1923年、83歳で遂に手術に踏み切る。

 

白内障では太陽の光が大変眩しく見えるので、曇りの状態や

日暮れの時間帯が絵筆をとりやすくなるでしょうから、

柳を前面に出すという技法を用いたのかもしれない。

 

<藤の習作 1919~1920年>

色彩や輪郭が定かでなくとも、思い浮かぶ情景に夫々の色を

当てはめて筆を進めて行く。これも

印象派と言われる所以なのかしら・。

 

<水連の池 1907年>

これも黄色っぽく、すりガラスを通したように見える‘白内障‘を

素直に作品にしたように見えます。

 

<芍薬 1887年>

まだ40代の作品は色彩も感性豊か。

自然の光を愛したモネの本質でしょう。

 

<睡蓮 1920年代>

白内障の手術後の作品。順調に回復したようですが、

青っぽい色彩が強めに戻っているようです。

ただ当時の技術では完全回復には至らず、輪郭は乱れています。

 

まだ閉館までに少し時間があったので、すぐ南側に隣接した国立国際美術館

に移動です。何と便利な位置関係!

 

古代メキシコ特別展(アステカ、テオティワカン、マヤ)

お~、なんと、人出はモネ展の2~3%位でした。

なんで?楽しそうな企画なのに。

 

装飾ドクロ(アステカ文明)

貝殻と黄鉄鉱で装飾したもの

 

チコメコアトル神の火鉢(アステカ文明)

珍しく複製

 

死のディスク石彫(テオティワカン文明)

夜は死を意味する。舌を出す頭蓋骨像

 

赤の女王とマスク(マヤ文明)

赤色の石棺に収まっていたのでこの名が。

マスクはこの展示会でも注目の的。

 

鷲の戦士像(アステカ文明)

兵士の憧れ、鷲。強烈な印象・存在感。生命力を感じる。

管内すべて撮影可しかもオリジナル。等々100点以上。

こちらは是非とも出直して、音声ガイドと共にゆっくり巡ります。

 

 

さて、京阪電車・中之島線で渡辺橋から、なにわ橋に2駅移動。

何故かまた鰻屋さんです。「志津可」は初の訪問。

天満警察署の南向かい。

 

2階のお座敷席へ、おひとりさま

17時台でしたが1階のテーブル席は予約で満席。

 

堂島川に面してなかなかいい眺め

 

基本は宮崎県産、共水鰻は大井川らしい。

 

肝焼きは気になるけど・・。

 

今回は、特選鰻重にしました

 

それほど空腹ではなかったのでコースは見送り・。

 

そうこうしているうちに早くも<特選鰻重>到着

関東流で蒸してあるからすぐに焼いて提供のようです。

それにしても・ち、小さい・・。(可愛い・?)

肝吸いのお椀と比べても分かりますが、少食の人のお弁当箱みたいで・。

 

最近、諸般の事情でノンアルが多いんですよ

佇まい、よろしい。肉厚ではありませんが、見るからに柔らかそう、

綺麗な鰻です。

 

クリーミーな感触。タレは甘さよりも辛さに傾くやや濃いめ。

なかなかの逸品です。

でも食い意地の張ってるゾンちゃんは、あっという間に食べ尽くして

しまいました。美味しいだけになんか勿体ない・。

 

うまきや、うざく、肝焼きなどアテを楽しんだ後に締めで頂くのが

ベストと推察いたしました。こちらもまた出直します。