昭和20年代開業の天満橋の老舗料亭。

大阪府庁や警察本部にも近い官庁街・ビジネス街にあり、

広いお座敷席もある有名店です。

 

並びにはイタリアンも有していますが

ゾンちゃんはもっぱら天ぷらコーナーのカウンター席。

 

他店と比べても「大乃や」さんの天ぷらコーナーが一番

広々としています。

もうかれこれ20年以上お邪魔していますが、

今回が最後の訪問となるでしょう。

 

いつもの淀コース(8400円)にしました。

 

先付け<胡麻豆富、鯖小袖鮨、松葉蟹酢>

品良く小振りで落ち着いた味わい。

 

<シャブリ・ラ・ピエレレ・ラ・シャブリジェンヌ

ハーフボトルで。外れのないシャブリ。

シャープでミネラル感しっかり。

 

お造り<カンパチ、鮪、鯛>

天ぷらへの誘いだからこちらもヴォリューム控えめ。

器もすべて上品です。

 

本日の塩3種<五島列島、藻塩、モンゴル岩塩>

もちろん天つゆも使いますが、素材を味わう基本は塩で。

 

<車海老>

いつも通りややレアで、但しアタマはカリカリ。

もちろん、塩レモン。

 

<海老芋>

早速、旬の食材が出てきました。

綺麗な輪郭と仄かな甘味。

 

<春菊>

やっぱり冬野菜が続きます。塩も天つゆも適。

 

<野菜サラダ>

ほどよく冷えていて塩昆布が効いています。

 

<カマス>

野性味のある魚だけに岩塩中心で。

 

<穴子>

わりと早めの出番。脂身が美味しい。

一口だけ塩で。残りは天つゆで。

 

<銀杏>

 

<安納芋>

やや早めの出番か。

しかしこの甘さは中間地点を示しているのかも。

 

<ブリ紫蘇巻き>

微かな苦みも旨味を増す。

 

<黒舞茸>

茸は待ってました。大振りで風味も強く大満足。

 

<鱈白子>

適温で食べやすいんですよ~。

 

<熊本の赤茄子>

これは美味しい。しっかり吸いこんだ天つゆと見事な

ハーモニー。

 

<白甘鯛ウロコ焼>

必須の一品。ウロコの歯ごたえも欲しかったし。

 

コースの天ぷらはここまで。

随分とお得なコースだと思いますね~。

でも最後だし少し追加。

 

<蓮根>

旬。めずらしくしっかりと揚がっています。

 

<太刀魚>

かなりのオオモノでしっかり味わえました。

これは前半は塩、後半天つゆで。

 

<小海老のかき揚げ天丼>

他に、天茶づけ、茶そば等のチョイスあり。

 

でも小海老たっぷりの天丼の方が絶対いい。

 

ほらね。ちょっと摘まんだりもして。

 

<アイスクリーム>

 

 

大変に残念ながら時代の流れには勝てないのでしょうか。

市内のお座敷でゆっくり会食という習慣がもう既に過去の

ものとなったようです。

以前はランチもそこそこは賑わっていたようですが

靴を脱いでまでは、となったのか・。

もうこの地での出店はないとの事。

長い間ありがとうございました。

 

 

 

11月の中旬、恒例の「グランシャン」トリュフデーに参加

してまいりました。

西天満に移転してからは2回目の参加になります。

 

方向音痴のゾンちゃんは途中までやや苦手

でも道路沿いです。

 

懐かしいエンブレム

やっぱり満席です。

 

シャンパーニュ<ジャン・ヴェッセル・ブリュット・レゼルブ>

淡いピンク色で優しい泡立ち。

 

<本日のトリュフたち>

白はイタリア、黒はフランスが特に名産地だけど、

聞き逃してしまいました。アルバ産だったかな~。

 

アミューズ<白エビのタルト・白トリュフ>

 

シャンパーニュ!

 

<菊芋のソース・白トリュフ>

ビーツのスープ。セロリの根とバルサミコ酢。

ここまではシャンパーニュです。

 

<レスキュールのバター>

無塩。香り高くクリーミー。

パンとの組み合わせが楽しみ。

 

<ミラヴァル・ルージュ>(プロヴァンス)

次の料理とのペアリングになります。

ロゼが有名、ブラピのコラボでも知られる。赤はおそらく2013

年ビンテージ。希少だと思います。

 

季節の野菜の一品<蕪、赤大根、カリフラワー、根チャービル>

烏賊・白トリュフ。シェリービネガーで締まります。葱も。

赤ワインがすっきりと好相性。

 

<パンデュースのパン>

パンもコースの中で重要なポイントです。強い風味。

 

<二コレッロ・バローロ・2007>(ピエモンテ)

豊かな果実味とボディー。飲み頃です。

 

<イベリコ豚の生ハム、土佐ジローのリゾット>

 

トリュフ、生ハム、土佐ジロー。

いつもこの組合わせ大好き。赤ワインもピッタリ。

 

<クロ・マリ・マノン・ブラン・2021>

ラングドック。シュナンブラン、ルーサンヌ等。


柑橘系の果実香豊か。ミネラル感もしっかり。

 

<明石浦より本日の鮮魚・めいたカレイ、ラビオリ>

白トリュフ、ポテト、とろけたモッツアレラ、海老のソース

にバジル。ポテトはラビオリの中。

 

<ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ・2023・

ニコール・ラマルシュ>

2023年は若いですが評価の高いビンテージ。

しっかりした造り手で、もう既に楽しめます。

 

<エゾ鹿のロースト、黒トリュフ>

メスと雄。共にかなり繊細な肉質。メスの方が好み。

付け合わせは芋、栗、カボチャのピューレ。

 

<タルトタタン>

長野県松岡果樹園の林檎から。

 

こちらも<林檎のコンポート、クーリー>

白トリュフはデザートとも合います。

 

<ハーブティー>

 

いつも独創的で上品、オシャレ。変化に富み味わい深し・。

今回のペアリングは赤ワインが中心でイタリアワインも1種。

いずれもトリュフに合いますね~。

楽しかった!美味しかった!

ごちそうさまでした。

 

 

 

言わずと知れた大阪の和食の最高峰。

法善寺横丁「本湖月」たまにお邪魔しております。

今回は11月上旬の事でありました。

 

カウンター席で穴見店主の講釈を伺いながら

頂くのが至福のひと時です。

 

ボトルの白ワインは<ムルソー>

写真は撮り忘れ。

 

<伊勢海老のなます>

詳細は忘却・。しかし他ではありえない‘なます料理‘。

心が高ぶって参ります。

 

<カラスミ餅>

温かい、柔らかい餅。優しいカラスミ。

これぞ‘本湖月‘。

 

飲む、食べる、喋る、穴見さんのお話を聞く、写真を撮る

等で忙しくて、記録は乏しく記憶は飛んでしまっております。

 

<椀物>

完璧なお出汁

極上のズワイ蟹です。

 

<お造り>

 

<明石の鯛の昆布締め>

<雲丹>

詳細は忘却。

 

<シロナガスクジラ・尾の身>

50年ぶりとの事。まさに千載一遇。

 

美しすぎる・

 

メインはムカゴ。

 

これは焼き物だ

<ほうば焼き味噌仕立て>

メインは琵琶湖の鰻。

香りに酔い、ワインも回ってきて気分はほぼクライマックス。

 

<なめ茸の蕎麦>

そうです。キノコが欲しかったのです。

 

<海老芋と湯葉>

すべて完璧。この日はお座敷も満席でかなり忙しかったよう

ですが、店主は実にてきぱき。接客もそつなく。

 

<お食事>

眩しいお米と

お供は焼きカマスの胡麻だれ。

 

最後にお焦げも。

 

<フルーツ>

あまり柿を食べる機会がなくて嬉しかった。

 

<粟と栗のしるこ>

旬のオールスター満喫しました。

松茸はまた別の限定の日程になるようですが。

 

いつも思います。

これ以上の満足感はめったに味わえないと・。

 

 

 

 

久々に北新地「ステーキハウスもり川」に行ってまいりました。

日曜営業は嬉しいです。カウンター12席。

お子様連れのファミリーも。

 

<レアステーキ>

スタートの定番。シャキシャキの玉葱がピッタリ。

 

<マガーリ・2022 カ・マルカンダ>(トスカーナ)

ボトルで。ガヤのブランド・ボルゲリ産。

ベリー系のアロマ、滑らかなタンニンで非常に飲みやすい。

 

<肉のタタキ>

ネギ好きには堪らない。肉質もタタキに最適。

 

トーストが出てくると続いて

 

<タルタルステーキ>

人気絶大の逸品。リブロースかな。ハーブやスパイスが

絶妙に配合されていて、香りにも酔う。

 

<オニオングラタンスープ>

心斎橋の‘久‘以来40年の伝統です。

 

<コンビネーションサラダ>

このスタイル好き。

 

<フィレステーキ>

マスタード、生姜醬油、ガーリックチップ、そしてスウィート

ポテトまで全てが適材適所。

 

これ以上の食べやすさはないサイズのカットで。

 

<ガーリックライス>

たっぷりの福神漬けやラッキョウでなぜかテンションが

上がる。

 

上品な味わいだけに余計に・。

 

<デザートのアイスクリーム>は撮り忘れ。

 

突然思い立った日曜日のステーキ。

「もり川」さん、ありがとう!

 

 

 

 

 

久しぶりに梅田のグラングリーンへ。

平日の夕方だった事もあり、全く混雑の様子はありません。

 

「レオーネ・吉川健太郎」カウンター席へ。

 

<高麗雉のスープ>

日本古来のキジとは厳密には違うようです。

骨からしっかり摂った独特のコクのあるスープ。

 

箕面市やなもり農園の野菜たち

ブロッコリー、キャベツ、蕪、すべて重量感たっぷり。

一番奥は生ハムスライサー。

 

<北海道の雲丹とアーモンドミルクのムース>

それぞれの味わいを自分で調合しながら、濃淡をつけて

楽しみます。

 

<にたり鯨、キャビア>

白皮カジキと富田林の海老芋をミルフィーユの鯨で包んだ逸品。

至福のハーモニーです。

 

<インドのスナック菓子、やなもり農園の大根>

ポン酢のソースがアクセント。

 

ワインはペアリングで

詳細は省略。

 

<やなもり農園のブロッコリー 白ワインソース>

生ハムの出汁で蒸したもの。何て美味しいブロッコリー!

 

<やなもり農園の蕪>

生で。芳醇。

 

<蕪のタコス、アボカドのソース>

タコスの皮、自家製だと思うけどトルティーヤっていうか

めっちゃ旨い。何を包んでも完成品になります。

 

<神戸牛生ハム>

エクレアマロンクリーム。独特の舌触りと旨味の牛生ハム。

ピッカピカの生ハムスライサーの切れ味も凄いんです。

 

<白甘鯛、やなもり農園の蕪、春菊のソース> 

火入れ30分。カラスミ和え。

 

<やなもり農園の白菜、セコ蟹のお粥>

セコ蟹に意表を突かれますね。それと予想外のお粥も。

 

<オルマンニ・キャンティ・クラシコ・レゼルバ・2020>

トスカーナ州。オーガニックワイン。

滑らかな酸味と豊かなコク。

 

<サカエヤさんの熟成経産牛、ヒヨコ豆のソース>

オールスパイス:シナモン、クローブ、ナツメグの3つの

香りを持つスパイスが効果抜群。

 

<天然マイタケと白トリュフのパスタ>

パルミジャーノ・レッジャーノもいい塩梅。

 

少しリフレッシュして

 

仕上げはいつもの<カレーライス>

レオーネさんのカレーは昔から評判が良すぎるので

店主の吉川さんはちょっと困っているみたい・。

‘うちはカレー屋じゃないのに‘って。

 

<アイスクリーム>

省略。

 

元々は北新地のイタリアンだった「レオーネ」さん。

でももう、その範疇から脱出、飛び超えています。

まさに`イノベーティブ‘。ただし和の心で。

ごちそうさまでした。