職場のパートAさん(50代)が
少し年下の新人のパートさんのことを
いじめている(と私には思えていた)。
元々正義感が強いところがある
そのパートAさんは
今、少し家庭の問題を抱えておられる。
そのストレスの矛先がどうやらその
新人さんに向いているようなのだ。
その新人さん(40代)の一挙一動が
気に入らないらしく
毎回大袈裟に問題視して
こちらにそれを報告してくる。
「どうしたもんですかね~」と
彼女は仕事の質が低下することを
懸念しているていで言ってくるのだが、
「それで○○さん(新人さん)が
安心して
仕事に打ち込めるなら
それでよくない?
そこまで規制はできへんよ」と
気づかないフリをして私は答える。
最近もパートAさん、
その新人さんの小さな言動について
パワハラまがいに重箱のすみをつつくように
説教をしたらしい。
(これはパートBさんの証言だ)
傍から見てると泣き出すのではないかと
思うほどだったらしいが、
その新人さん、いかにも天然ぽく、
こう答えたそうだ。
「Aさんは優しいですね。
いつも私のことをそんなに
見てくださっているのですね。
ありがとうございます」と。
その言葉にパートAさん、
開いた口がふさがらない状態だったらしい。
Aさんはよほど悔しかったのか
後日私にもその話をしてきて、
「あの新人さん、
何かの宗教やってるんでしょうか。
いかにも、でしょ」と
見下げた感ありありで話す。
なので私は言った。
「Aさん、
残念やけど今回は新人さんの勝ち
やね~」
「・・・は?
ま、そうですけど・・
いや、彼女、ああ見えて
大したタマですよね」
大したタマ!
私はちょっと笑ってしまった。
こう表現するあたりに彼女のイライラが
込められている。
が、
本当のことを言うと、
彼女がどれほどイライラしているのか、
そしてそれが高じてちょっと嫌がらせのような
ことをしてしまうその気持ちも
私はとても理解できる。
私だってそうしたい時がある。
誰かに何かを言ってやりたいと
思う時もある。
無性にイライラする時もある。
テレビのバラエティ番組を観ていても
もちろん職場でも
母や義姉からの連絡にも
スーパーで見かけるどこかの知らない人にも
アメブロにインしてふと目にしたブログにも
とにかく無差別に嫌悪の感情が生まれる時が
ある。
だけどそれを表に出すことはやめようと
自分に言い聞かせている。
心の中では毒々しく、どす黒いものが
うごめいていても
あれ、私今日イライラしてるなぁ
まぁこんな日もあるわなと
流した方がいいと自分に落とし込む。
これを年の功と言うのか。
珍しく成長したなと思う瞬間だが
相手がクマオのこととなれば
いまだに話は別だ。
できればクマオにも100%そうなれれば
私は完璧なのだがと思う日々。
クマオが
「ハグモッチの替えカバーって売ってるの?」と
聞いてきた。
「クマオさん、ずっと使ってくれてんのね」と
聞き返すと
「もちろん」と返ってきた。
それが嬉しくてさっそく注文した。
頭専用のもある。
この季節はひんやりでもいいのだが。