昨夜はクマオは飲み会。
あわただしくキッチンに立つ必要もない
そんな夕方の時間を自由に過ごす。
簡単な夕食を済ませてドラマを観始めた。
まだ8時過ぎ。
私のメンタルも落ち着いている。
これからが私のお楽しみタイム。
ドラマにどっぷりつかろう。
ざわざわが始まるのは
たいてい深夜12時過ぎあたり。
その頃になってクマオからの連絡が
ないと、急激に不安定になっていく
のだ。
さて今夜はどうだろうな。
ふとスマホを見るとラインの通知。
開くと、
クマオからのメッセージ。
「かえ~る」
え?
早くない?
「早いね~」と返信すると
ものの数分で玄関で音がする。
え?
早すぎる。
「クマオさん!
お疲れ様~!!
早かったね~
(いや、早すぎやわ)」
クマオは
早く帰ったことで
何かの手柄を取ったかのような
空気感を出し、
「まぁな」と言う。
「何か飲む?」
「うん、ハイボール」
グラスに氷を入れ、
炭酸水を用意して、
前夜の残り物が入っている
イワキの保存容器4つを並べた。
「何食べてきたん?」
「○○行った」
「あ、てことは焼き鳥?」
「うん、そう」
「予約してたん?」
「いや、しなかったけど
時間が早かったからイケた」
「ふ~ん」
何てことのない会話。
クマオはハイボールを飲み、
イワキの容器を次々に開けて
制覇していく。
その食べっぷりに、
「焼き鳥あんまり食べなかったん?」と
尋ねる。
「う~ん・・」
ちょっと違和感。
3人で焼き鳥?
本当は一人だったんじゃないのか。
一人でぶらっと飲み歩きたかったのかな。
だけどそれは私には言いにくかったのかな。
黒か白かで言えば、
昨夜はきっと真っ白。
私にいろいろな思いと気遣いが
あるのと同様に、
クマオにもいろいろあるのかな。
・・・・・・・・・・
前日の残り物は
小松菜と海老の煮びたし。
長芋と鶏肉のグラタン。
山本ゆりさんの
「冷やしなすのこんがり豚バラ甘酢だれ」
「イカときゅうりと玉ねぎにんじんの
マリネ」