「ISS」 3/13-2 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

さっきクマオからライン。
 
 

 

 

今夜

ISS観測のチャンスとのこと。

 

 

 

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5年ぐらい前だろうか。

クマオがまだ例の彼女と付き合っていた頃

のことだ。

 

 

何でもない平日の午後、

珍しくクマオが電話をかけてきた。

 

 

「りこちゃん、

 今日ISS観れるで」

 

「ISS?」

当時の私は「ISS]のことは

知らなかった。

 

だけどそのことよりも

 

どうしてクマオは私にそんなことを、

(「いっしょに観よう」と誘ってくれも

 しないくせに)

わざわざ電話で知らせてくれるのだろうかと

気になった。

 

 

 

彼女と二人で

ロマンチックに空を見上げるのだろうか。

そのおこぼれを私に少しおすそわけしている

つもりなのか。

 

 

せつなさで一瞬胸がしめつけられたが、

「絶対観てやる」とそう思い、

だいたいの通過時間を調べた私は、

その時刻、

一人外に出て空を見上げていた。

 

 

すると

かなり上空に明るい光が流れていく。

時間にして約2,3分だろうか。

 

「わ~ISSだ!」

 

夢とロマンを感じ

胸がほっこりしたことを覚えている。

 

 

クマオにラインした。

(ラインしたくてたまらなかった)

 

普段は

彼女と過ごしているであろうクマオに

ラインなどなかなか送りづらかったが、

 

「ISS観たよ!」というぐらいなら

許されるだろう。

その時の私にはそれが大義名分に

なった。

 

 

 

すぐに既読になり、

クマオからは

「そうか!よかったな!」と

短い返信。

私は少しがっかりした。

 

後日、

「あの日(彼女と)観たの?」と

尋ねると、

 

嘘か本当か

「いいや、忘れとった」。

 

 

何だ、

彼女と観たわけではなかったのか。

 

と、

こんなふうに

初めて「ISS」を観たその日のことは

今でもよく覚えている。

 

 

そして今日またクマオは

その情報を教えてくれた。

 

 

時間的にいっしょに観ることは

できないが、

その時間空を見上げようと思う。

 

 

 

 

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