幸先良し!  1/2-2 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

一人で寝ていたら

クマオがやって来た。


朝の電話で

体調が悪いことを伝えていたのだ。


「りこちゃん」

その声で目を覚ました。

心配そうな顔のクマオ。


「クマオさん」


ものすごく嬉しかった。



……………………



元旦は毎年それぞれの家族と

過ごす日。


朝から家族でお祝い。

お酒を飲むので

その日はどこにも出かけないで

一日中家にいる、とクマオは

毎年そう言う。


だけど、

本当はどうなんだろうなと

いう思いが私にはある。

実際6年前はその元旦に

あの彼女と会っていたという

事実が私にそう思わせる。


だけど

そんなちょっと荒んだ思いが

吹っ飛んだ。



熱を測らさせられた。

38.7度。

「わー、

 お熱高いなぁ」


そう言って冷えピタを貼って

くれる。


それから首に湿布も

貼ってくれた。



下に降りて

お白湯作ってきてくれる。


クマオが持って来てくれた

ロキソニンと胃薬を飲んだ。



「脱水症状にならんように」と

口喧しく言う。


お白湯を飲むと

とてもおいしかった。


ごくごく飲む私を

クマオが優しい顔で見ている。


それから

私の手を握って

ゆるいマッサージ。



クマオの甲斐甲斐しい看護が

何よりのお薬。



「明日は元気になりますように」と

言うクマオに、


「こんなに優しくしてもらえるなら

 明日も病気がいい」と


甘えて言ったりした。






夜、

義姉からラインが来た。


「辛いお正月になってしまったね」


いやいや、

何も辛くない。

むしろとても幸せを感じた元旦。

お正月から幸先良しなのだ。






 







おせちに飽きたら

カレー!


年末にこれを買った。

おいしいはずだ。