よく眠れなかったが、2時間ぐらいは寝てはいたようだ。
朝方4時ごろに目が覚める。
クマオからラインがきていた。
「僕は弱い人間です。
それを指摘されて逃げました。
いつも逃げてばっかり・・
中略
ただ、りこのことを本当に本当に
愛しています。
それだけは逃げることも、嘘もない、
本当のことです。
それだけです。
弱い弱い人間が
深く愛し愛された人を、
自分の弱さで傷つけて、
さらに傷つけて、
その矛盾に慌てて
戸惑い自分を守り、
中略
もう自分では収集つかず」
悲痛な言葉だと思った。
ただ心がついていかなかった。
いつものように、朝クマオから電話がかかる。
「もしもし・・・」。
自分で驚いたのだが、話しているのに、声にならず、言葉も出ない。
「もしもし、もしもし・・・・もしもし・・・・」
クマオの焦った声がはっきり聞こえる。
「もしもし・・・」 必死で応答するも届かない。
「も・・・し・・・も・・・し・・・」。声を限りに出した。
「りこ!りこ!」。