彼とは最近うまくいってる
ホントの恋人同士のように
週末はいつも一緒にいる
甘い時間が流れる
彼女の姿がおもむろに消えてゆく
でも、
ふたりの関係が深まるのと引き換えに
後戻りできない不安に襲われる
彼女とはどうなってるのだろうか
彼が言うには
彼女には別れ話をしたらしいけど
嫌だと言われて結局別れられなかったと。
こういうとき、どんな言葉をかければいいの?
話そらされたからぶり返すのはやめた
彼女は彼の前でごねるタイプみたいだ
彼が会えないと言えば泣きじゃくる。
別れようと言えば聞く耳を持たない。
あたしとは正反対だから、なんか気に入らない。
あたしにはそんな真似できない。
うざい女に思われたくないから。
好きならなおさら
何も言えなくなってしまうんだ。
もう、気持ちがないのなら
どんなに抵抗しようが無理だと思うからさ
それなら聞き分けのいい女で終わりたい。
可愛げはないだろうけど
すがりついて醜い姿をさらせるほど強くはない。
結局、彼との仲はより親密になったのに
彼との関係は変わらないまま
彼には彼女がいる
それでいてあたしと逢瀬を重ねる
あたしは彼のなんなんだろう?
この答えは薄っぺらいもので。
かたちとしてはただの同期で、
肩書としてはただの友達で。
彼から発せられる言葉はまるで
ふたりが恋人のようであるけれども。
彼の言葉を信じるしかない
ふたりをつなぐものは何もないから。