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静かな日々の階段を

3人の子供、天パの夫、ハムスターと生活している

父が70歳になった。


私が父の年齢を認知したのは小学1年生のとき、姉が友達に

「お父さん、40歳にはみえないね!」

と言われた、と少し嬉しそうに話していたのを聞いたからだ。


へえ〜じゃ見た目39歳くらいってこと?ふぅん。7歳の私も少し誇らしくなった。


父は体が大きくて力持ちの印象だ。バリバリ仕事もなんでもこなすし、ざっくりいうとゴリラみたいだ。

よく食べよくお酒も飲むし、豪快。

母は痩せており、おしとやかで優しい。


父も基本は優しいが怒るとめちゃくちゃ怖かった。げんこつされたのも父くらいか。


私が高校生のときに心臓の病気で入院した。自分で気づいて自分で病院に行っていた。そしてお医者さんも驚きのスピードで回復して退院した。


無敵だ、この人は無敵なんだ…


その時確信した。

その日以来、暴飲暴食はしなくなり毎日せっせと散歩している。


だが、父も70歳になった。

前ほど動けなくなった。関節とかあちこち痛いと弱音を吐いていた。


弱音なんて聞いたことがなかった。

この人も人間なんだな、と思った。

気がつけば身体がひと回り小さくなったようだ。


そんなことは言っていたが相変わらず何処へでも車でスイスイ行くし、仕事はできる範囲でしている。


まだ強い。

まだ敵わない。

ずっと敵わない。