ハイランド ST170の修理  | 3402ohnojoのブログ

3402ohnojoのブログ

ブログの説明を入力します。

今日もマニアックなミシンの修理ブログを見て頂きありがとうございます。

 

高島屋オリジナルのハイランドミシンの修理が送られてきました。

きれいな状態ですが、この形は一昔前のミシンのようで、電源コードを見るとと2000年製でした。 箱に入ったまま保存されていたようです。

ハイランドのブランドです。 

読者さんが、ご紹介されていたブランド HILAND(高い島)です。

はい、高島屋ブランドの説明書  そろっていました。

故障原因は、糸調子が取れない(それも4月に依頼を受けていた分で

直っていないと再修理です)

今回、試し縫いの生地を付けて送って頂いています。

これです。上糸がつって表に下糸が見えています。

一目、見ただけで故障でないのがお分かりの方は、ミシン上級者ですね。  下糸のセッティングが悪いだけです。

説明書のこのページをコピーしてマジックで、色々と書き込んで差し上げました。

正常なセッティングのこの画像にも、マジックでアドバイスを書き込んで

差し上げて、試し縫い後、返却・・・・・

一応、試し縫いは問題なく、下糸巻きのチェック・・・・・

ちょっと調子悪い・・・・・

下糸を巻終え、軸を左にもどして動かすと、空回りを数回して動き出します。  クラッチの不調です。

はずみ車を分解しました。古いグリスが劣化で固くなり、さらに汚れてクラッチばねの作動が悪くなっているようです。

気づかなければ、そのまま返却だったのですが、直さずには返せません。

バネあたりが汚れています。これが原因です。

汚れて劣化したグリスを拭き取りました。

組立です。 バネを取り付け グリスを塗りました。

このバネは縫う時にしまり、本体(針やカマ、送り)が動き出し、下糸巻き軸を右に動かすと、ゆるみ奥のベルトプーリだけが回る仕組みになっていて、針が動かず、怪我などの防止の役目をしています。

バネの上にクラッチを取り付けて、最後にはずみ車を取り付けます。

本体内部は、前回掃除したのか、ほとんどご使用されていなかったのか、きれいな状態で、注油のみ行いました。

試し縫いは問題なく、きれいに縫え下糸巻も問題なく動作して、修理完了です。

 

修理内容は単純に下糸のセット不良でしたが、試し縫い布に問題・・・・

紺色の生地に白糸・・・・何回か紹介しましたが、絶対にきれいに見えません。 あまりにも色が違いすぎて、糸が目立ちゆがんで見えてしまいます。 色柄物の既製品を見て頂くと糸と生地の色が合っている箇所はきれいに見えますが、まったく違う色の場所はきれいにみえません。  更にこのミシンに付けてあった試し布は1枚で縫ってあります。

ミシンは生地を縫い合わせる目的なので、2枚で縫わないとこれまた

きれいにみえません。  

きれいに合わせようとわざと違う色の布と糸を使い、調子を合わせることは時間の無駄です。

 

色を合わせて試し縫いを行ってください。

 

経験豊富な職人さんは、手で触るだけで糸調子OKをもらう事がありました。  触ればわかりますよね・・・・まず、生地全体の引きつりを見てOKなら、その次に指で縫い目にそって動かすと、どちらかが、強ければ指に引っかかります。 一度やってみてください。 縫い目に沿って指を動かすときれいに合っている時は、ストレスなくスムーズに滑りますが、調子があっていないと指に糸が引っかかる感触があります。

 

ただ、指で触って糸調子を見る方は、よく見えて、いないのではないでしょうか?(笑)