紙と鉛筆 | 92のブログ

92のブログ

ヤフーブログが終了したので、こちらに移籍しました

BS-TBSの番組「X年後の関係者たち」の

三菱鉛筆の回を見た。


そこで、非常に刺さる言葉を聞けた。


「鉛筆で書いた筆記描線は、

 紙が保てば1000年以上保つ。

 デジタルでは難しい」


たしかに。


デジタルなんてのは、単なる電気信号だ。

デジタルデータそのものは劣化しないが、

メディアは当然書き込み回数で劣化する。

ハードディスクなんて

定期的に電気を流してないとデータは消えるし

最悪、近所に落雷があったら

全データが一発で消滅する(笑)


音楽CDやDVD等の製品版ディスクの寿命は

約30〜50年と言われていて、

CD-RやDVD-Rに関しては約5〜10年と言われている。

とてもじゃないが、1000年なんて保たない。


まあ、紙は水や火に弱いから保管が大変だが、

それはデジタルデータも大変さは同じ。


電気ショックに弱いし、

そもそも電気がないとデータが無効化される。

メディアが燃えたら機能しなくなるし、

デジタルデータは0か1の電気信号の塊だから

規格が変わったら当然読めなくなる。

規格が変わる度に

バックアップを残さないといけなくなる。

その手間が1000年続くとは思えない。


どっかの漫画博物館では

漫画のオリジナル原稿をデジタルデータ化して

後世に残そうとしているが、

紙の原稿をしっかり保管した方が

より長く後世に残せるんじゃないかね?


思えば、

飛鳥時代や奈良時代の書物が今発見されたり

解読されたりしているのを考えると、

紙に文字を残す方が長もちするという

確たる証拠があるってことだよね。


何より、

紙に書いた文字ってのは

字に個性があるし魂が込められる感じがするよね。

キーボードで打ち込んだ文字は

誰が書いても同じ大きさ、同じ形、同じ文字間、

綺麗に一直線に並べられた文字の文章になるし、

直接書かれてないから

書いた人の筆圧が感じられない。


やっぱ、紙と鉛筆は無くせないね。


企業が仕事で使う書類なんてのは

デジタルデータで良いよ。

心とか気持ちとか不要なんだから(笑)

けど、

手紙とか伝言メモみたいなのは

紙と鉛筆が良いよね。