昔は、
日本人の常識とか正しい行い、善悪の判断ってのは
親や家族や友人、近所の人達が言うことが
模範であり基準でした。
だから、
「またテレビでバカなことやってるよ!」
って感じで、テレビの中でやってることは
自分達とは違う世界の話だった。
ところが、
今の日本人は
親が仕事で共働きしてたり、
昔ほど離婚がタブーでなくなったために
片親の家庭が増えたりして、
家で家族の会話が無くなっている。
また、
近所づきあいも無くなって
日本人の常識とか正しい行い、善悪の判断、
模範や考え方の基準を家庭内や近所づきあいで
得られることができなくなり、
いつの間にかテレビが模範や基準になった。
昔は、テレビでは必ず
「良い子のみんなはマネしないように」
と前置きしながらも、
とんでもないことをやってました。
例えば、人を叩いたり蹴っ飛ばしたり
芸人を乗せたバスが大爆発の中を走ったり、
獰猛な動物と戦ったり、
命綱なしで高所に立たされたり、
言葉遣いも「デブ」「ブス」「殺す」「死ね」は
当たり前のように言ってました。
こんなセリフ、
最近はもうテレビでは聞かなくなりました。
なぜなら、
テレビはみんなの模範であり基準になったからです。
テレビの普及率が格段に上がり、
視聴者数が激増したため
テレビの影響力が底知れなくなりました。
だから、
テレビで紹介した物や芸能人の行動、流行りを
みんなマネするようになり、
テレビで紹介した店には翌日大行列ができ、
紹介した物は即日完売し、
流行りのギャグは一世を風靡するようになりました。
梅沢富美男が怒ってるのは、
要するに今のテレビマンは、
自分たちが引き起こした多大な影響力の
責任を負いたくないがために
何もしなくなった、ってことだと思う。
良い影響力なら良い。
けど、
悪い影響力になった時、誰がどう責任を取るのか?
「テレビで◯◯が××の頭を叩いてたから、
自分もマネした」
「みんなで1人をハリセンでめった叩きしてたから
学校でみんなでマネした」
「テレビでブスって言われてた芸能人に
そっくりの女子がウチのクラスにもいたから、
僕もその女子にブスって言った」
「アニメで主人公がお尻丸出しで走ってたから
自分もマネした」
などなど。
テレビが模範であり思考の基準になった結果、
世間はこうなったワケ。
梅沢富美男の世代になると
テレビ草創期から知ってるが故に
今のテレビのがんじがらめのルールは
歯がゆいんだろう。
けど、
時代は常に変化し、適応する必要がある。
好きなことを発言したけりゃすれば良い。
ただし、
その発言に責任を持てるなら、ね。
自分が冗談半分で発言した言葉を
まんま鵜呑みにした視聴者が
仮にその言葉を信じて何かしらの犯罪に走った時、
責任を取れるのか? どう責任を取るのか?
これが明確になってるなら、
何を発言したって良いと思う。
時代は変わった。
昔はみんなが普段生きてる中で知り得た
当たり前に知っている常識、
「やって良いことと悪いこと」
を今の若い世代は日常生活で知ることができない。
家族やご近所さんとのコミュニケーションが無い。
話したい時に親が家にいない。
相談に乗ってくれる近所のおばさんや
叱ってくれる近所のカミナリオヤジなんて
もういない。
けど、
テレビは電源入れたらいつでも何かがやっている。
スマホでネット検索したら何かしらが出てくる。
日本人の模範や考え方の基準の出どころは
もう昔とは違う。














